第7回 WP記事 私有財産、銃器を手放すのなら、共産主義の死の収容所の中にいるのと変わらない。-國進ニム【主のための臨戦態勢】

Two sons of Rev Moon have split from his church — and their followers are 1The Washington PostTwo sons of Rev Moon have split from his church — and their followers are armed The Washington Postimrs

主のための臨戦態勢(Locked and Loaded for the Lord)

文: Tom Dunkel  写真 Bryan Anselm

2018年5月 21日

翻訳:HARRY

ムーン家の兄弟は、射撃場でも、その外でも真っ直ぐに的を撃つ(率直に語る)。
ショーン(亨進ニム)にかかるとアル・ゴアは「くそバカ」、9.11は「偽旗作戦」、ハリウッドのリベラルは、「地球上で最も卑劣な盗人であり、狡猾に操作する、邪悪な意図をもつ悪魔たち」となる。またジャスティン(国進ニム)は、社会福祉受給者は「寄生者」、民主党については「民主党内には多くの小児性愛者がいる。トランプが自分たちを文字通り、ひっ捕まえて逮捕して投獄、断罪することを知っている。」

二人の率直な物言いは、祝福式の3週間前に「南部貧困法律センター」の耳に届いて、サンクチュアリ教会を「ヘイト監視」の対象に定めたが、皮肉なことに、それがまたサンクチュアリ教会の存在感を全米にアピールした。

「南部貧困法律センター」は「カルトのリーダー」が信徒に銃の携帯を奨励し、公立学校に通う子供が「学校で同性愛とトランスジェンダーを吹き込まれている」と語っていると問題視した。これに対してショーンは自身のフェイスブックで「南部貧困法律センターが極左のヘイト団体だということは有名な話だ」と反論した。

2013年12月、ジャスティン(国進ニム)はニューファンドランド北部に620エーカーの工場建設用地を現金2百万ドルで購入した。2016年4月30日にカー銃器のトミーガン展示販売店のオープニング記念イベントが行われた。この店では、ライフル、ピストル、ナイフ、緊急時には侵入者や鹿を倒すことができるブルックリン・スマッシャー・スチールバットなどが手に入る。

このオープニング・イベントの来賓にエリック・トランプが登場した。ジャスティンは私(記者)に「神様の計らいで実現した」と語った。何の前触れもなく、「エリックが行きたいと言っている」とトランプ選挙対策チームから電話があったという。

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こうしてエリック・トランプはやってきた。ショーン(亨進ニム)はエリックをこう紹介した。「武装権を守り広めてくれる大統領を私たちは選ばなければならないというのが私自身の意見です。・・・ヒラリー・クリントンを決してアメリカ大統領にさせてはいけないということに皆さんが賛同してくれることを願います・・・USAに神の祝福がありますように!銃と弾を買っていってください!」

エリックはオープンカラーのシャツと黒っぽいジャケット姿で、ライフルを陳列している壁の前、合衆国国旗の横に立った。

「今回の選挙はすべての銃所有者にとっても大きな選挙です。修正第2条の自由を増し加えるか否かの違いがあります。」そしてアメリカの失業問題に触れて、「ここでは何も対策をうたないでいい。その意味で、ジャスティンは大きな大きな称賛をうける資格があります。・・・今の(オバマ)政府は、射撃の点でも、銃製造の点でもやりやすい政府ではない。」

その1年半後、祝福式の前の土曜日に、マタモラスのホテル、ベスト・ウエスタンで「鉄のつえミニストリ」とカー・アームズの主催する「トランプ大統領感謝します」晩餐会を開催した。トランプ大統領の等身大写真だけがトランプ家からの参加者だ。

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このイベントはGOA(米国銃所有者協会)の資金集めを兼ねたものだった。GOA専務理事のラリー・プラットはNRA(全米ライフル協会)よりも銃器に関して強固な立場をとる、と語った。プラット氏は北バージニアに住み、1980年代初めに州議会議員を1期務めたことがある。プラット氏の晩餐会でのスピーチは、銃の販売と所持のいかなる制限をも非難することにとどまらず、「連邦政府は警察行為にかかわるべきでない」とまで主張した。

ショーン・ムーンは次の超リバタリアン的主張を繰り返した。「政府は全体主義犯罪シンジケートになっている。」「ディストピア[暗黒郷]の、キリストを憎む地上地獄を造り出そうとしている。」

ジャスティンは父親を示唆しながら、こう語った。「われわれが、私有財産、銃器を手放すのなら、共産主義の死の強制収容所の中にいるのと変わらない。」

晩餐会はパークランドの銃撃事件の犠牲者への黙祷で始まり、それにサンクチュアリ教会員のテッド・オグラディによる祈祷がつづいた。オグラディはトランプに感謝して、「この部屋にいるものはこれが始まりに過ぎないということを知っています。・・・あなたは地上の神の王国を招き入れる大統領になるでしょう。」

そして最後にRev.ムーンの康賢實第3夫人(WP記事のママ)による抽選でカー銃器が寄贈した賞品のAR-15ライフルの当選者を選んだ。当選者は中年の女性だった。彼女は驚いて言葉も出ない様子、しかし彼女はすでに自分のAR-15をもっていた。 

数日後の水曜日の朝、サンクチュアリ教会の外で20人ほどのプラカードを持った抗議グループがいた。プラカードには「父よ、かれらを許したまえ」、「神のための銃は馬鹿げてる」。800メートル離れた小学校は念のため、全校生がこの日は別の校舎にバスで移動していた。しかし、羊の皮を被ったオオカミはおらず、騒動は起きなかった。

片田舎の小さな教会を責め立てるオールドメディア群-今度はTIME誌 – サンクチュアリ 5NEWS

 

ニューファンドランドで生まれ育った、ジョン・ヒンドは、通りを挟んだ自宅のポーチから食い入るように様子を眺めていた。サンクチュアリ教会の人についてこう述べた。「あの人たちはいい隣人ですよ」「誰にも迷惑をかけたことはありません」

「だけど、奇妙な人たちだ」とジョンの友人のキャロル・ウッドは細い葉巻をふかしながらいった。「銃を祝福するなんて。何か紛らわしくて腹立たしい。」

さて、教会の中は、溢れんばかりの参加者、教会員に加えて、50人余りの各報道レポーターとカメラマンが壁に並んで陣取っている。(また会場に入りきれない100人ほどの人が隣の部屋でモニターを通して観ていた)
それらの人々に司会のティモシー・エルダーは言った。「これはものに過ぎない銃を祝福するのではありません。厳密にいうなら、銃を所持する新郎新婦が聖婚の誓いを新たにするものです。」

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つづく

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