(第3章)アメリカで過ごした子供時代 亨進ニム・インタビュー

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Interview with Hyung Jin Nim – The Untold Story

下の8つの章から構成されています。

Chapter 1- 七死復活  
Chapter 2- お父様のお側で過ごした2年間
Chapter 3- アメリカで過ごした子供時代
Chapter 4- お母様とアジアの摂理への願い
Chapter 5- 天正宮建設の後のお母様
Chapter 6- 2015年まで沈黙を守った理由
Chapter 7- ペンシルバニアの荒野(ミドバ―)で学んだこと
Chapter 8- アメリカと天一国建設

 
第3章  アメリカで過ごした子供時代

 
私はいたずら好きでしたから、たとえば姉が誰もいないと思って真剣な面持ちで着替えている時、わざとのぞき見をするのです。それに気付いた姉は「こらーっ!」と怒鳴るんですね。いつもそういう風なちょっかいを出していました(笑)

お母さまは厳格な韓国の母親でした。服の寸法、服のつり合いなど我が家にふさわしいイメージを大切にし、体面を尊びました。これはお母さまに限らず、韓国やその他のアジアの母親一般にみられることです。世間に注目される家庭ではなおさらです。

お母さまは私を盛装させるのですが、それが嫌でした。スケボーをする子たちのようなラフな服装を好みましたね(笑)。幼い時は髪も長くのばしました。いわゆる上流家庭のお坊ちゃんの型にはめられたくなかったのです。それは私にとって耐えられないことでした。

高校時代の友人はほとんど黒人、ヒスパニック、イタリア系などの少数派に属する人たちでした。白人の上流家庭の子供のようには振る舞えません。ところが家は世間に知られた家庭だったので、そのぶん型にはめられがちでした。なにせエリートたちとの付き合いがありますから。でも私の魂は型にはめられることに抵抗しました。

パンザー会長: お父様はあえて(子女様が)アメリカで教育を受けることを選択されました。少し思ったのですが、もし韓国で育っていたとすればどう違ったと思われますか。アメリカではおっしゃるように少数派の人たちと交流できました。

そうですね。甘やかされた超エリートの財閥の息子のようになったでしょう。そういう風になりたくないから荒々しい格闘技の世界に入りました。先生はその辺の喧嘩の強者ではなく、プロのリングに立つプロの格闘家です。「上流階級のお坊ちゃん」とはほど遠い世界です。全身にタトゥーが入っている(笑)。

神様は私をエリートの文化から切り離して、それとはまったく異なる異質な文化へと導かれたのです。

女性は大抵、男の子を紳士にしようとします。もちろん私も紳士ですが…。一方でそういうサブカルチャーに触れることができたことに感謝しています。格闘家や一般にエリートとはみなされていない人々との出会いです。彼らの闘志、テクニック、研究心と情熱はすばらしいものです。そういう文化に浸ることができて良かったです。おそらく韓国にいたらそういうことはなかったでしょう。

神様は私の自由と責任において、霊的にそういう環境を通過させてくださいました。エリートの中央集権はひどく危険であることを学びました。いつだってそうです。こういうことが(アメリカで育ったことの)利点といえるでしょう。

私が最も影響を受けた人は一歳年上の榮進兄さんです。私は学校では悪い生徒だったのです。その私を榮進兄さんは高校卒業後、一年間かけて勉強の仕方などを訓練してくれました。それだけではありません。それ以外にも投入して愛してくれました。若い私に大きな影響を与えてくれました。

兄弟も姉妹も全員が私の成長のために何らかの貴重な影響を与えてくれました。人々の知らない内容も色々あります、あれこれ言うことはたやすいことですが結局、全員が信仰を持たなければならない。お父様への信仰を持たなければならないのです

成長してから大きな影響を受けた人はもちろん国進兄さんです。経済、自由市場についての理解、自由とは何か、自由はどれほど価値あるものかなどについての私の理解は国進兄さんによるものです。

お父様は兄さんの「自由社会」や「強い韓国」「強い日本」「強いアメリカ」などの思想を本当に心から喜ばれました。それらは周囲の大国からそれぞれの国を守り自由であるための方策として出されたものでした。

例えば政府を天使長と定義するなど初めての試みですが、お父様は夢中になって喜ばれました。お父様はこれまでつねに中心勢力である天使長から攻撃されてきたからです。日本、韓国、北朝鮮、アメリカのどこででもです。ですから私がこの思想をお父様に報告すると、お父様は声を上げて喜ばれたのです。

国進兄さんは組織の理解にかけてはそのような天才的なものがあり、誠実で名誉を重んじる人です。大人になってからは指導性や組織論についての多くを国進兄さんから学びました。マクロ経済学などは神学とはかけ離れた世界ですが、重要であることに変わりありません。
 
 
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天一国二代王へのインタビュー(第2章) パンザー会長

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Interview with Hyung Jin Nim – The Untold Story

下の8つの章から構成されています。

Chapter 1- 七死復活  
Chapter 2- お父様のお側で過ごした2年間
Chapter 3- アメリカで過ごした子供時代
Chapter 4- お母様とアジアの摂理への願い
Chapter 5- 天正宮建設の後のお母様
Chapter 6- 2015年まで沈黙を守った理由
Chapter 7- ペンシルバニアの荒野(ミドバ―)で学んだこと
Chapter 8- アメリカと天一国建設

 

第2章 お父様のお側で過ごした2年間

 パンザー会長:   韓国協会では色々お忙しかったと思いますが、お父様はそのすべてを横に置いてお側(そば)で生活するようにおっしゃいました。その期間がどのようなものであり、また学んだことについてお話しいただけますか。

素晴らしい期間でした。おそらく私の人生で最高の恵みの時であったと思います。

当時、世界中の全教会、世界宣教本部、UPF(天宙平和連合)、世界青年連合、世界CARPなどのすべてを私に任せて下さっていました。大変に大きな責任です。忙しさにかまけて神様との関係をないがしろにしがちです。おまけにソウルの天福宮の責任者でした。目まぐるしいほどの忙しさでした。それに加えて毎日のトレーニング、2時半に起きて霊的訓練など、毎日休む暇がありませんでした。

このように多忙な時期を過ごしましたが、そこには自分は大変な仕事をこなしている、それだけ神様に尽くしていると錯覚する誘惑もあります。そのような時にお父様がお側で生活するように呼ばれました。大きな転換ですね。一切のスケジュールがなくなりました。スケジュールを組めないのです。外部からVIPが私に会おうとしても会えないのです。週末には家庭連合の家庭を訪問していましたがそれもできなくなりました。そのほかあらゆる行事への参加もストップしました。

お父様についていくのが最優先で、お父様も常に動いておられました。アメリカに行かれたり、また韓国に戻って、突然、世界巡回されたり。そのすべてに同伴しました。釣りにも欠かさず行きました。今日ラスベガスのミード湖で釣りをしたと思ったら、翌日は太平洋で釣りをするという具合です。まったく環境が変わったのです。私は才能ある漁師ではなかったのでよく船で瞑想をしていました。スケジュールのないスケジュールに慣れようとしました。どこであれ、お父様が行くという所に従って行きました。最初のうちは精神的にも困難なことでした。次に何が起こるのか予測がつきません。

しかしある時点でそのストレスから解放されました。お父様に乗っかって、お父様の動きに身を任せることにしました。自分の仕事に思い煩うことなく、お父様と一緒に過ごすことを最優先したのです。そう決めてから、本当にお父様との時間を楽しみました。私も素をさらけ出して、一緒に総合格闘技を観戦しました。私が実際にやって見せたこともあります。警護員を絞め技でギブアップさせたり(笑)。本当にお父様とはそういう親密な時間を過ごしました。

お父様が格闘技を愛されたことは驚きでした。わたしは格闘技をしている事実を公から隠してきました。ところがお父様は全面的に受け入れて下さったのです。お父様もとても好まれたのです。

ある台風の朝、韓国南部のある小さな島にいたのですが、(韓国)政府はすべての船に出港禁止命令を出しました。台風が通り過ぎるまで出港できません。その日は部屋にこもって総合格闘技をお父様と見たのです。ポイント、ポイントで私は解説しながら一緒に見たのですが、深い親子の絆を感じました。

船でお父様が居眠りをされたとき、船室にお連れして二人きりで寝転びました。そのときの写真もあります。

お父様とのそのような密な時間を過ごすことは、私に重要な悟りを与えてくれました。宗教や宗教的純粋性、条件や修行が大切なのではない。それらは世間に自分が善人であることをアピールするための手段に過ぎない。真に大切なのは神様との関係だということです。

それをお父様は教えて下さいました。宗教家、宗教指導者としてのお父様を超えたところでの本当に親しい関係、触れるほどの現実味のある喜び、愛情、抱擁を感じたのです。

総合格闘技は本当に血なまぐさいのです。私の中で、一日に何時間も瞑想する宗教家の姿と格闘技とは一つになることはありませんでした。それが解放されたということです。お父様が完全に受け入れて下さることで、私も格闘技を受け入れることができました。本当に素晴らしい日々でした。

それらの日々があるからこそ、お父様との関係性によって、聖和後に生じたとんでもない出来事の数々や困難の時を超えることができました。すべてを失いお母様さえも私たちに背を向けるという絶望と孤独の時にも力を与え続けてくれたのです。

ですからこの2年間はお父様が与えて下さった貴重な時でした。これを理解していなければ、今頃、後継者、相続者として「関係性」や「関わり」ではなく「宗教」を教え続けていたことでしょう。計り知れないほどの転換でした。それがなければ、共に生きる人間としての神の人、キリストを語らず、レバレント・ムーンの神学を講義していたでしょう。

大きなお父様の贈り物であり、恩寵でした。

 
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天一国二代王へのインタビュー(第1章) パンザー会長

リチャード・パンザー・アメリカ協会長が文亨進様(天一国二代王)にインタビューした内容のビデオが公開されました。

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Interview with Hyung Jin Nim – The Untold Story

全部で8つの章から構成されています。

Chapter 1- 七死復活  
Chapter 2- お父様のお側で過ごした2年間
Chapter 3- アメリカで過ごした子供時代
Chapter 4- お母様とアジアの摂理への願い
Chapter 5- 天正宮建設の後のお母様
Chapter 6- 2015年まで沈黙を守った理由
Chapter 7- ペンシルバニアの荒野(ミドバ―)で学んだこと
Chapter 8- アメリカと天一国建設

第1章 七死復活

ある日幻を見ました。

お父様の御顔が一万の太陽のように輝き、近づくことができません。
同時に、お父様の体が監獄にあるのを見ました。お父様の霊人体がまた同時に地獄にあるのです。つまり肉体は監獄にあり、その霊は地獄にあったのです。地獄では魔物たちがお父様を八つ裂きにしていました。そこでお父様は魔物たちに向かって「子供たちを解放する代わりに私の体を持って行け」と叫んでおられました。魔物たちはお父様の肉をむさぼり、お父様を抱えては引き裂いていました。

この幻を見たことで、私は霊的突破口を開きました。
お父様は6回の生死をさまようような牢獄と拷問の生活を送られた。逃げるのではなく、よろこんで拷問を受けるその場に進んで行かれた。それは私のため、家族のため、氏族とその未来のためにそうされたのです。お父様がそういうことを「私」のためにされたことを初めて知りました。あらゆる苦労は「私と家族の救い」のためにあったのだと。私たちが神様の前に正しいものとして立てるのは、お父様がこのようにして支払われた蕩減条件のおかげなのだと悟りました。そこから七死復活が出てきました。

お父様の愛は、友のために一度死ぬ愛などではなく、愛する子女のために何度でも何度でも死ぬそのような愛でした。私はイエス様のみ言から存在論的に一段飛躍しました。お父様が「真の愛」とおっしゃるとき、このような何度もくぐられた拷問などの十字架路程を通してお父様が現実に体現された愛を指すのだということを悟りました。それは私と関係のない苦労、蕩減ではなく、お父様の苦難の路程は、「私」が神様の前に正しく立てるようにして下さるものだったということです。私と家族、孫、そして子孫が神様の前に正しく立てる者になるためです。
神様がこの啓示を与えられてから、お父様への見方、お父様との関係において完全な変化が起こりました。

それまでお父様は、私にとって偉大な教師、偉大な指導者でした。メシア、救い主である意味が分からなかったのです。しかしこの啓示によって、お父様が救い主であられ、それなくしては誰も神様の前に正しきものとして立てないのだと悟りました。

お父様が蕩減を払い、代償を支払うことで、私がその路程を歩まなくとも神様の前に立てるのです。これは巨大な転換でした。お父様が何者であるか分かったのです。その価値の大きさ。単なる教師、預言者ではないのです。メシアと預言者は違うでしょう?

私たちが神様の前に正しいものとして立つために犠牲になられる人類の救い主なのです。これが私にとっての一大転換点でした。

パンザー会長 :  お父様は私たちに責任分担を果たすように強く迫ってこられました。しかしお父様がして下さったことを忘れてはならないのですね。

その通りです。96%です(笑)私たちの責任分担は、救い主を信じて従うか、信じないで背を向けるか、そこにあるのでしょう。

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【重要】 最後のメッセージ 

「沈黙を破って」から1年ー 

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2015年は統一家にとって激動の年でした。

真のお父様の聖和から3年が経ち、世界平和統一家庭連合(以下、家庭連合)は、地上において韓鶴子お母様を中心として、大きな改革を成されてきました。天一国の三大経典や天一国憲法の頒布など、皆様の記憶に新しいでしょう。

しかし一方では、真のご子女様を目にする機会が減り、特に亨進様や国進様がどこで何をしていらっしゃったのか、気に掛かった方が多くいらっしゃったことと思います。亨進様は2015年1月にサンクチュアリ教会において、「沈黙を破って」という説教を開始され、これが今日、韓鶴子お母様や家庭連合から多くの批判を呼ぶことになりました。それはなぜでしょうか?

それはあまりにも衝撃の大きい、受け止め、受け入れるには大変心痛い心境を通過せねばならない、苦痛に満ちた内容であり、真のご家庭が経験された内容でした。私たちはあまりにも多くのことが分かっていませんでした。

いま家庭連合は「亨進様は、お母様は失敗された、堕落されたと主張されており、サンクチュアリ教会にはお父様の写真しかありません」と述べ、亨進様及びサンクチュアリ教会を批判しています。しかし、それは正しく十分に精査された情報とはほど遠いものです。亨進様からどうしても皆様にお伝えしなければいけない内容があり、それが深刻なのです。

これを聞いてどう判断するかは、もはや個人に委ねられています。皆様が、家庭連合からの正しくない、かつ不十分な情報を元に判断を下されることがないように心から願い、ここに全ての情報を掲載致します。

 

お父様に対する不信

亨進様は説教で以下のように語っておられます。

“ある日ご父母様が暖炉の前で座っておられて話されておられました。お母様はお父様に「あなたも原罪を持って生まれて来たのでしょう」と言われました。お父様はただ唖然とされ驚かれました。お父様はお母様に「離婚するぞ」と言われました。”

(亨進様 2015.3.15)

お母様がお父様に「あなたも原罪を持って生まれてきたのでしょう」という質問をされたということは、お母様がメシヤとしてのお父様を不信しておられるということです。お母様はご聖婚されて以来52年間お父様に侍り、その生活の一部始終をくまなく目撃された、唯一のお方です。誰よりもお父様を知り理解しておられる筈のお母様がなぜ、お父様の無原罪を疑われるなどということが起こり得るのでしょうか。お母様からそのような質問をされるとは、お父様はどれほど驚かれ落胆され、また憤慨されたことでしょうか。私達にはお母様がお父様を不信されるなどということはあまりにも信じがたいことで、お母様に何が起きたのか全く分らずに混乱するだけです。

全ての教会員は統一原理に感動してこの道に来ました。統一原理の結論は再臨主は文鮮明先生であるということです。もし、ある教会員がお父様に原罪があると考えるようになったなら、その人にとってお父様は再臨主ではなくなり、教会を去ることになります。お母様がメシヤとしてのお父様を不信されるのであれば、それはお母様はお母様ではなくなることを意味します。お母様との会議の場でも、以下のようなことがあったそうです。

”ある日、お母様との会議で再びお母様はお父様は原罪を持って生まれられ、私は無原罪で生まれたということについての話をされたので、私は強く懇願しました。「お母様、その話は止めて下さい。そんなことは絶対に言わないで下さい」”

(亨進様 2015.3.15)

 

「六マリア」問題

なぜ、お母様はお父様を不信されるようになったのでしょうか。主要な原因は「六マリア」問題にあるとのことです。

“ソウルでお父様の自叙伝を出版した時のことを思い出します。大きな会場で二、三千人の人が集まりました。会場はソウル市内ですがどこだったか覚えていません。リトル・エンジェルスの公演もありました。自叙伝の出版記念会でした。韓国全国で書店売上No.1にもなりました。その盛大に行われた出版記念式の午餐会の場で報道各社、VIPもずらりと並ぶ中、お父様のスピーチの番が来ました。(中略)そして、4大聖人の妻達を呼んで前に来させました。イエス夫人、ブッダ夫人、ムハンマド夫人、孔子夫人、全てです。お父様は、自叙伝はご自分の生涯路程の80%しか書いていないとおっしゃり、4大聖人の妻を前に出されました。

 皆さんは御存じないでしょうが、それらの婦人は六マリアだった方達です。誰も悟りませんでした。そして、教会指導者はこれを恥だと思って話そうとしなかったのです。お父様は「きょう、神様を解放しなければならない」とおっしゃって、彼女達をステージに呼んだのです。私は「ああ、どうしよう。メディアにどう説明すればいいだろう」と頭を抱えました。イエス夫人、ブッダ夫人、ムハンマド夫人、孔子夫人が登場したのですよ。私は当時世界会長でしたから、インタビューに答えなければなりません。”

(亨進様 2015.5.10)

私は「六マリア」問題については、お父様を攻撃するための共産党の捏造話だろうぐらいにしか考えていませんでした。しかし亨進様は「それらの婦人は六マリアだった方達です」と明言されました。「六マリア」とはお父様の妾(めかけ)ということです。すなわち、お母様がお父様の本妻であり、その他に妾が何人もいたということです。

お母様がお父様を不信されるという、このあり得ない重大問題を私達が理解し、乗り越える為には、もうひとつの難題である「六マリア」問題を乗り越える必要が生じてきました。拉致監禁された教会員に対し、その信仰を打ち砕く為に反対牧師が聞かせる最初の話が、この「六マリア」問題だといいます。

モルモン教では19世紀末まで啓示に基づくという彼らの教えに従い、一夫多妻制を実践していたそうです。そして、創始者であるジョセフ・スミスには40人の妻がいたことを、昨年モルモン教会の関係者が公式に認めたとの報道がありました。亨進様はそのタイムズの記事を紹介して、以下のように語られました。

“私がこの記事を読んで気付いたのはその類似点です。現指導部はお父様を見てその過去を消そうとしているのが分かります。完全無視、説明なしです。若者がネットで見て質問しても「そんなことは知らない。そんな質問はしてはいけない。そんなこと考えないで、ブログも見てはいけません」と取り合わない。お父様が行かなければならなかった路程が恥ずかしいのです。(中略)モルモン教は200年間にわたって教祖に絡む問題を隠そうとしてきました。今でもその問題に対処しようとしています。決してそこからは解放されないのです。決して消え去ることはありません。(同じように私達も隠してきました)だから私達に力が無いのです。

 私達がそれに向き合い、直視し、サタンにきっぱりと、これは神様によって定められた路程であり、人類救済のためにその道を神様は行かなければならなかった。そして、その基台の上に今の祝福家庭とお母様が立つと、言い切らなければならないのです。しかし、それを覆い隠そうとすれば、今後200年、2000年の間、その問題と闘わなければならないでしょう”

(亨進様 2015.5.10)

亨進様が「六マリア」問題について話をされた時、教会員の反応は3種類に分かれたそうです。

“人々の反応は3種類に分かれました。一つは「狂気の沙汰だ」「そんな話は聞きたくない」「私にそんな話をしないで下さい」「どこかに隠しておきなさい、聞きたくもない」これが一つのグループです。完全拒否です。触れることも見ることもしようとしない人達。また別のグループは、「キリストの花嫁」「六マリア」などを聞いて心底から理解したい、納得したいという人達です。お父様はお父様のままで、お父様が語られたまま理解したい、そういう人達です。

 最後のグループは即座に分かってしまう人達。霊的体験を重ね、聖霊の訪れを受けて直ちに納得する人達です。驚くべきことに、聖書には最後の日に小麦ともみがらに分けるとあります。全てが明らかになるのです。あなたがどんな人間で何を信じているのかが、はっきり現われるのです。”

(亨進様 2015.5.10)

 

お父様には原罪がある

亨進様が語られたことで、これから「六マリア」問題は次第に表面化していくと思います。その時、教会員がどのように受け止め、考え、判断するのか、進む道がいくつかに分かれるでしょう。では、お母様ご自身は「六マリア」問題に関してどのように対処されたのでしょうか。

“考えてみて下さい。他に説明がありますか。誰も説明できないでしょう。六マリアとは何だったのか全く分からないでしょう。むしろ話さないようにして来た。説明できないのです。唯一の説明は、現指導部が最近言い始めた、「お父様は肉体的な弱さを持っておられ、いくつか過ちを犯された。それを真のお母様が救済された」というものです。皆さんにはお分かりではないでしょうが、このことが現在のお母様の問題の核心、根本、根源です。

 お母様がお父様に嫁がれた時、お父様はお母様に六マリアについて、はっきりと説明されました。そして、お母様はこの路程を歩むことに同意されたのです。しかし、時の流れとともに数十年が経過するうち、お母様の中で別種の考えに変化して行きました。それは何でしょう。「私がメシヤだ」「私がお父様を救った」「私が純潔であり、お父様を救ったのだ」ここから現在の「独生女」発言があり、今、お母様はメシヤ、神になろうとしています。”

(亨進様 2015.5.10)

お母様は、「六マリア」の存在はお父様の肉体的な弱さが原因であるとお考えになったそうです。そして「お父様には肉体的な弱さ、すなわち原罪があり、純潔である自分がお父様を救ったのだ、自分こそ無原罪である」というお考えになられたというのです。このことでお父様を責められることもあったそうです。

“これこそ、お母様がお父様から離れる根本原因になったからです。これが核心です。子供として見てきたのです。ワシントンDCで口論されたことがありました。お母様がこの問題を持ち出されました。そしてお父様を責められました。「私があなたを救い出さなければ異母兄弟が大勢できたことでしょう」”

(亨進様 2015.5.10)

 

お母様の不従順

亨進様は、お母様のお父様に対する姿勢について以下のように語られました。

“数十年間、私達を育てながら、お父様がオモニを困難な状況に置かれて従って行くことが大変なたびに「お父様は何故これほどまで私を苦しめるのか」いつもこれでした。このような文化を作ったから教会に悪い文化ができました。お父様の一番重要な相対がそのような文化を創れば、それが反復されていったら、お父様を見れば皆が「お父様は悪い人だ、私達を苦しめる人だ」と考えるしかありません。

 キリストの夫人、新婦の長の責任は困難な時でも、いつもキリストを高めなければなりません。お父様は平安と全ての様々な贅沢な環境を与えて下さったのに。お父様は個人的な用事ではなく全ての食口達を生かそうと、一人ひとりを生かそうと12時間20時間とお話されたのですが「ああ、また約束を守られなかった、私はまた一人で食事して眠らないといけない」と考えました

 このように魂の苦悩があるたびに韓氏オモニがどのような習慣を作ったかというと「お父様が私を苦しめている」と考える習慣。「私」を中心として考える習慣。キリストの夫人、新婦の長の立場でありながら「自分がとても大変だ」と考える文化。ですから真の家庭もそのような偽りの文化を学びました。「ああ、自分はとても大変だ、苦しい」という偽りの文化。そして、2世達も幹部達も偽りの文化を学びました。分かりやすく言えば、内密にお父様を刺して批判している文化、キリストを憎んでいる文化です。”

(亨進様 2015.7.22)

お母様はお父様に従順にお仕えなされ、勝利して来られたと理解していた私にとって、初めて知るお母様のお父様に対する日常の不従順な姿勢、言い替えれば不平不満です。お母様がメシヤとしてのお父様を不信されるようになったもうひとつの原因が、お父様へのこの不従順な姿勢にあるということができるでしょう。

 

私のお陰で王宮ができた

そして、「天使長」と亨進様が表現される幹部達は、苦悩されるお母様を見て、信仰的に正しい方向に導くのではなく、そこに付け込んで、お母様をお父様から離れるように惑わしたとのことです。

‟私はお父様の「六マリア」を恥じません。(中略)天使長達は全てを知っていたにもかかわらず、誰も話さず、理解もしていませんでした。彼らには真の意味の苦悩が分からないのです。天使長は必死になって、お母様を何とかしたくて、あなたは原罪なく生まれたのです、お父様にはあるのですと語っていました。(中略)

 お母様は真の母の立場です。お母様の周りにいる人々には責任があります。私はお母様のお世話をしている姉妹達に言いました。お母様が悲しまれ泣かれている時は、同情してお母様を犠牲者のように扱うのでなく、お母様は真の母でありメシヤであるお父様のもとに戻られるように助け、思い出させ、お母様に対してありがとうございます、このような苦悩、苦労の道を行かれていることに感謝の言葉をかけなくてはなりません。

 しかし、天使長はかわいそうなお母様、犠牲になられているお母様をかわいそうだと言いながら、サポートします、助けますと言いながら、お父様から離れる方へと惑わしました。”

(亨進様 2015.3.15)

お母様がお父様を不信されるようになった3つ目の原因が、お母様を惑わしたこの天使長の存在です。お母様は祭り上げられてしまいました。

“私達はお母様が70年代、80年代に若くて美しいお母様が、お父様と共に歌を歌っている姿を思い出します。お父様とお母様が一緒にいる姿はとても美しいものでした。そのころ、お母様はお父様に対して従順でしたし、お父様を中心として生きておられました。本当にそのようにされていました。

 そのようにして、お母様の座を狙う多くの人達がいるとしても、難しい状況を克服して来られました。お父様は、もしお母様が失敗したら新しい人がお母様になるだろうと何回も言われました。お父様はこのことを、ベルベディアで何十回も言われました。

 しかしその後、私達は大きな変化が起こったことを目撃しました。天正宮が完成してから金孝南さんが大母様の霊媒をしながら、お母様を自分の道具のように利用しようとしていました。(中略)天正宮が完成してからそれ以前と精神的な雰囲気が違ってしまったことを感じました。それは「私がお父様を作った」というような雰囲気でした。「私がこの栄光を作った。この勝利は私だから可能だった」というものでした。「この王宮は、私の血統が良いからできたのです」という雰囲気です。”

(亨進様 2015.3.29)

“亨進様と国進様の証言によると、韓鶴子お母様はお父様に対して頻繁に「私のお母さんが役事したおかげで、こんな立派な宮殿ができた。私のお母さんがいなければ、あなたはみすぼらしいメシヤにとどまっていただろう」と言われていたそうです。”

(サンクチュアリ教会 2015.6.14)

 

お母様の恨(ハン)

お母様にはお父様への恨があったそうです。亨進様はお母様にこの恨をお捨てになるようにいろいろな方法で何度もお願いをされましたが、お母様を持ち上げる取り巻きのせいで効果がなかったと語られました。

“お母様と直接差し向かいで話をした時、私は言いました。「お母様、お母様の恨を解放しなければなりません。恨を取り除いて下さい。お父様は一緒に暮らすのは大変な方であることは私は知っています。でもそれがお母様の使命であり、真の母、真の花嫁としての役割です。いかなる試練が来てもその場を守られることが母の崇高な使命です。お母様、あなたは恨を解放して下さい。そうしなければ、それがあなたを殺すことになります。

 韓国のメンバーは知ってますよね「恨み解き(ハンプリ)」、お母様は恨を晴らしておられると。これは天国の道ではありません。だから私達は、真実を話さなければなりません。今この時に、聖霊をもって話さなければなりません。私は個人的なルートでやりました。また、裏舞台のルートでやりました。また、天正宮のルートでやりました。しかし、それはお母様に全く効果がありませんでした。いつも私が語る時、50人から140人の幹部、側近達が、お母様あなたがなさっていることは正しいことです。あなたは偉大です。あなたは神様ですと、再び言葉を差し上げるからです。”

(亨進様 2015.3.29)

 

お母様は堕落された

亨進様が「お母様は堕落された」と主張される理由は以下です。

“サタンは「あなたは神のようになれるのです」とエバを誘惑しました。これが霊的堕落です。エバはサタンの誘惑に負けて「私は神様のようになれる」と思ったのです。サタンは、「もし、あなたが私と同じ立場に立つなら、あなたを神にしてあげましょう」と言いました。サタンは大きな力を持っているので、サタンと同じ立場に立てば、私は神様になれて、みんなが私を拝むでしょうとエバは思ったのです。

 これは天使長達がお母様に与えたと全く同じ誘惑なのです。天使長達は「あなたは神になれる。あなたは神です。あなたはメシヤです。あなたは神様の一人娘です。あなたは女神です」とお母様を誘惑しました。これはエバがエデンの園で受けたのと同じ誘惑です。

私はこのことを3年前から知っていました。私はお母様と話をしていました。

お母様は私に「私は誰だと思いますか」と尋ねました。

私は「あなたは勝利された真のお母様です。再臨主の妻です。あなたは地上で最も貴重な人間です」お母様はそれにこう答えました。

「それは違います。私は神です」

私はとても驚いて「お母様、それは違います。あなたは神ではありません。もしあなたがそんなことを言えばそれは否定されるでしょう」と言いました。

 これは完全にサタンの主管を受けているということです。「私は神のようになる」これは霊的堕落と同じです。これはとても悲しいことです。これは本当につらいことです。”

(亨進様 2015.4.12)

 

それをしたら真の母になれない

お母様がお父様に不従順であるという段階を越え、「私がメシヤである。私がお父様を救った」と考えておられる状況は、内的に主管性転倒状態にあるということができると思います。そして、このようなお母様の状態においてなお、お父様はお母様をお立てになり、真のご父母様としての数々の勝利宣布をなして来られたことも事実です。内的主管性転倒が、お母様がその位置を失う程の失敗であるとは、お父様が見なされなかったからと考える他ありません。しかし、お父様にとってその忍耐の限界が2012年1月19日に極まったようです。その日の訓読会の時、お父様はお母様を厳しく叱責され、お父様への絶対服従をお誓わせになりました。

2012年1月19日にお父様は次のように言われています。

「天地人真の父母は、お父様とお母様という2つの存在ではなく1つです。お母様はお父様の足場であり、ただお父様と一緒に食事をし、お父様に付いて回るだけでは、自動的に真のお母様にはなれません。お父様と別々に行動すれば、破滅であり死である。お父様に応えず、ただお母様の回りにいる者は悪者である。安州(お母様の故郷)と韓氏族を自慢するな。それをしたら真の母になれない。お母様は妖怪のように自分の道を行っている。お父様と同じ道を進んでいない。(真の子女、補佐官達、教会指導者の個人名をあげて)お前達悪党はお母様に従うことで、私とは別の道を歩いている。この悪党達。お母様に従い、お父様はいらないと考える者は根のない妖怪だ。天のお父様だけが孤独なお父様と共におられる。お父様の言うことを聞かず、お母様の言うことを聞けというのは、ルーシェルより恐ろしい。私は独りぼっちだ。息子も娘もいない。お母様は自分の好きなようにしている。孝進が生きている時、私にこう言った、「お父様がお可哀そうです。なぜ、お母様はお父様の言うことを聞かず、自分勝手にするのでしょう」」

 お父様は、「たった今から、お母様はお父様に絶対服従しなければならない」と宣布されました。それから、お父様は隣に座っているお母様に、お父様の正面に立つように命じられました。お父様はソクチュノ、ファンソンジョ、ユンジョンロ、キムヒョンユルをお母様の後ろに並ばせて、参加者全員と共に挙手して服従を誓うことを命じられました。お父様は繰り返し、お母様に「イエー」と返事するように命じられ、そして、参加者全員に手をあげて拍手させ、お父様の意思を理解した証とされ、この特別な儀式を終えられた。

 これを読む(聞く)と皆さんは堕落した教会の状況が分かるでしょう。お父様の言うことを聞かず、お母様の言うことを聞けというのは、ルーシェルより恐ろしいというのです。

(亨進様 2015.9.27)

お父様は「お母様は妖怪のように自分の道を行っている」とご指摘になり、お父様への絶対服従を命じられ、お母様及び幹部達は絶対服従を誓いました。

お父様は「栄光の王冠」に、「私が人を疑う時私は苦痛を感じます。私が人を審判する時私は耐えられなくなります。私が人を憎む時私は存在価値を失ってしまいます」と記されました。お父様は人を疑うことができないお方であることが分かります。お父様はご自分が命じられたお母様の誓いを絶対的にお信じになり、これ以降、お母様を疑われることはありません。

また、「安州と韓氏族を自慢するな。それをしたら真の母になれない」と語っておられますが、この時点でも、お母様は真の母として完成完結完了されておられる訳ではないことを知ることができます。もしこの先、お母様が安州と韓氏族を自慢することにより、お父様と別の道を行かれるようになれば、その時には、真の母ではなくなるということです。

“2014年7月1日天正宮訓読会でのお母様のみ言より

「あなたがたの前に座っている私、真の母は、6000年後に誕生した神の独り娘です!これは説明が出来ます。私は証すことのできるものを持っています。私が生まれた時、サタンは私を殺そうとしました。私の誕生を通して、サタンは滅びるようになっていました。それで、サタンは私を殺すことに集中していました。これは、天が韓民族を通して摂理歴史を導いていることを意味しています。『韓』という言葉はなぜ大韓民国に出てきましたか?摂理歴史において、韓王朝はアジアの主人でした。彼らは東からの人種、韓の人種です。神はこの民族を選び、彼らを育てました。(中略)

 神は、私の家系を通して天の息子を送ると約束されました。あなたがたは私の先祖についてのこの話を聞いたことがあると思います。3枚の硬貨のゆえに天は息子の代わりに天の娘を送ることになりました。あなたがたはその話を知っていますか?これは伝説ではなく事実です。(中略)私の母の子宮から、血統を転換するプロセスは起こっていました。これは、あなたがたが信じる必要があるものです」

 これは安州(お母様の故郷)と韓氏族の自慢ではないでしょうか。お父様はこの2年半前に以下のように言われました。「安州(お母様の故郷)と韓氏族を自慢するな。それをしたら真の母にはなれない」”

(サンクチュアリ教会 2015.9.28)

 

病院での深刻な対立

お父様はお母様を絶対的に信じながら、この日から約7ヶ月後にご聖和されました。そして、お父様が危篤状態の病院で、お母様と亨進様が対立する深刻な事態が持ち上がりました。

“3年前、私達は病院で大喧嘩をしていました。清平の女がお母様を洗脳して、お父様の生命維持装置を取ろうとしていました。それは、私が世界教会に対して、奇跡が起こるのを願って、お父様の為に祈りや敬拝の条件を立てて下さいという公文を出している時でした。全世界の教会がこのような条件を立てている時、彼らは生命維持装置を取ろうとしていました。病室の中には世界のトップリーダー達がいました。そこには朴ポーヒー、金ヨンイ、金孝南…、と私と国進兄さんがいました。義理の娘達はそこに入れてもらえませんでした。その時、お母様はお父様の生命維持装置を取ろうとされました。私は「お母様、あなたはそれをすることができません」と言いました。そうしたら、お母様は私にビンタを喰わせました。私はお母様に「もし、あなたがそれをすれば、あなたは殺人者になります。50年間の苦労を無駄にしないで下さい」と言いました。朴ポーヒー以外の全ての36家庭のトップリーダー達は、全員、黙っていました。その中の1人は「皆、いつかは死ぬからね」とまで言いました。私はそれを、私自身の目で見ました。彼らは「お母様、それをしないで下さい」と言う代わりに、ただ、次のステージへの政治的な判断をしたのです。”

(亨進様 2015.7.5)

以下は、同じ場面に関して、ヨナ様が語られたものです。

“お父様は、生命維持装置でつながれていますが、お父様には意識がありました。

 だから、亨進様、国進様の意見は「私達は、お父様が自然に亡くなられるようにすべきです。私達にはそれができます」

 しかし、お母様と訓母様はとても強く主張されました。訓母様は「孝進様、興進様、栄進様がここに来ておられ、彼らは霊的に来られ、お父様を迎えたがっておられます」と語り始められました。

 亨進様はお母様にプライベートに話されました。お父様は5階の部屋で、私達は10~12階くらいで、そこには小さな部屋がありました。私達はそこに連れられて行き、そこから、私達はお父様のおられる階へ、いつでも降りていくことができ、常に誰かが交代で、お父様の病室に泊まりました。

 それは適当な大きさの部屋で、小さな部屋とリビングルームがありました。その小さな部屋に亨進様とお母様は入って行かれました。彼らはこの事(プラグを抜くかどうか)について話されていました。すると、突然大きな叩く音が部屋から聞こえて来ました。それは、お母様はとても怒られて「あなたは何も知りません!」「あなたはまだ若すぎる!」というような意味の事を、私は正確には覚えてはいませんが、大きな音が聞こえて来て、私達はお母様が亨進様を叩かれたことが分かりました。私は、お母様が彼の何処を叩かれたのか分かりませんでしたが、彼が叩かれた明らかな音がしました。お母様は、亨進様のお父様への処置に対する「私達はそれは絶対できません」という強い反対が、気に入らなかったのです。

 そしてその後、亨進様と国進様は長老達を呼び、訓母様やお母様がプラグを引き抜こうと思っていることに対して、どのように考えているのかを訊きました。亨進様と国進様は、これをやったら、あれをやったらとか、例えば何かマッサージとか鍼とか何かで、何とか命をつなげることができるのではないのかと提案しました。でも、お母様は亨進様と国進様が語るいかなる提案にも非常に怒られました。そしてお父様はその後、清平に移されてから亡くなられました。”

(ヨナ様 2015.10.25)

もし、とても大切な人が危篤状態にあり、生命維持装置によって生きているのなら、本当に絶望的状態にならない限り、生命維持装置を外そうとする人はいないでしょう。あるいは、たとえ医者から絶望的状態であることを告げられたとしても、絶対にそれを受け入れたくないというのが人情だと思います。

ところがお母様の場合には、信じがたいことですが、まだお父様の意識があるという段階で、亨進様と激しく争ってまで、お父様の生命維持装置を外そうとされたというのです。なぜなのでしょうか。

“私は36家庭を呼んでほしいと言い、彼らに説得を続けました。そして、最終的にお母様は朴ポーヒー、李ジェソク、金ヨンヒ、ヤン・チャンシク、ソク・チュノ、金ヒョユル、金ヒョナムを呼ばれ、彼ら一人一人に尋ねました。私(お母様)がお父様を解放してあげたいと、このチューブなどを全て取り除きたいと、唇の色が変わってきていると。”

(亨進様 2015.7.8)

訓母様は「孝進様、興進様、栄進様がここに来ておられ、彼らは霊的に来られ、お父様を迎えたがっておられます」と語られ、お母様は「お父様を解放してあげたい、このチューブなどを全て取り除きたい、唇の色が変わってきている」と言われたそうです。これらのことが、まだ生きておられるお父様の生命維持装置を外そうとされる、お母様の強い動機となり得るのでしょうか。

 

お母様の秘密と復讐心

亨進様と国進様はお母様を信じておられました。

“亨進様と国進様はお父様だけでなく、お母様も完全に信じておられました。もちろん、お父様とお母様の間で争いのようなことはありました。(中略)それでも彼らは、お母様は正しい決定をされていると、お母様を信じて行かれました。(中略)

 その当時、国進様は、統一財団の責任者でした。彼はリーダー達を説得して、全てのものをお母様の名前にすることをされました。お父様が法的な実際の権限を持たれなくなって以来、国進様はお母様に完全に信頼を寄せられました。単なる言葉とか位置だけでなく50億円(注:実際は500億円)をお母様の元に置き、お母様はそのお金を宣教会財団として蓄えられました。

 国進様は、お母様がお父様がおられない時にもリーダー達に頼み込む必要がないようにとのためです。国進様は本当に、お母様が内外とも勝利した真の母となれるように準備されていました。本当にその為に準備されていたのです。

 だから、亨進様は説教の「バビロンの炎上(2015.9.20)」でミステリーのこと、彼女の額にミステリーと書かれてあると語られました。国進様と亨進様にはミステリーでした。お母様がこのようにされることは、全くのミステリーだったのです。彼らには確信することはできませんでした。お父様が入院され、お母様がプラグを抜かれようとされるまでは。その時までは、彼らは確信することができませんでした。”

(ヨナ様 2015.10.25)

亨進様と国進様は、たとえお母様に恨があり、お父様と言い争いをされることがあっても、お母様とお父様の間にはご夫婦としての信頼関係があると思っておられましたから、お母様を疑うなどということは考えられませんでした。ところが、お父様の意識がまだあるにもかかわらず、お母様が生命維持装置を外そうとされる信じられない事態が起きました。

これを阻止するために、亨進様は36家庭の長老達を集めて、その意見を訊こうとされました。亨進様は、長老たちは自分の側に立って、お母様に反対してくれるだろうとお考えになったのです。しかし、朴ポーヒー先生を例外に、全ての長老たちはお母様の意向に逆らうことはしませんでした。お父様が亡くなられた後は、全ての決定権はお母様にありますから、お母様の生命維持装置を外そうとされる強い意志にその場で反対をすれば、その後、必ず報復を受けることが分かったからです。

結果的には、お母様は生命維持装置を外すことを断念されましたが、この時のお母様のお姿を通して、亨進様は、お母様はお父様に対して本当のところはどのように思っておられるのか、その根底に何があるのかがはっきりとお分りになったのです。それは「復讐心」だというのです。

“お母様は50年間この謎を隠していました。私達はお母様が痛みや恨みを持っていることを知っていました。しかし、私達はお母様がお父様に対してこのように復讐心を持っていたとは知りませんでした。”

(2015.9.13)

その復讐心はお母様の中で成長しながら、一方では自分こそがメシヤなのだという「自己崇拝」と表裏一体をなして大きくなりました。亨進様と国進様はそのことに全く気が付きませんでした。だから、亨進様はそれを「ミステリー(奥義・謎)」と表現され、「心の奥底に大きな秘密があった」と語られました。

“これを誰が知り得たでしょう。奥義であったというのです。50年の間、お父様に侍り続けながら心の奥底に大きな秘密があったのです。その秘密とは何か。「お父様のために皆が集まると思いますか。私がいるためにこの教会は滅びないのだ、私がいるから、この教会は成功しているのだ」バビロンの秘密です。「私が清い血統であるためにお父様を救った、お父様の淫行を防いだ」「実は私が独生女、メシヤ、神なのでお父様は成功することができる」という、このような秘密です”

(亨進様 2015.9.16)

“当時、私たちの誰もが全く気付かなかったのです。このバビロンの秘密に。誰もお母様が自分をそこまで自己崇拝していることを知りませんでした。それは文字通りサタンの秘密兵器だったのです。金孝南にそそのかされてしまったのか、もとから自分で思いこんでいたのか、それは分かりません。

 ともかく、しばらく説得に全力を傾けた期間がありました。ある時は懇願し、またある時は制止しようとしました。しかし、もはや誰が何と言おうと一切耳を傾けられなくなりました。そして、お父様を否定するあらゆる変更を矢継ぎ早に繰り出すようになったのです。

 あらゆる試みをしてきましたが、もはやそれを止めることはできませんでした。これは本当に深刻だ。これは大変なことになった。こう思うようになったのです。単に「怒れる女性」ではなく、その底流にメシヤ、お父様を消し去ろうとするある力を感じました。”

(亨進様 2015.10.25)

亨進様が感じられた「メシヤ、お父様を消し去ろうとするある力」、それがお母様の「復讐心」でした。

 

お母様の殴打事件

お母様が亨進様をはっきりと拒絶される行動が、お母様が亨進様の頬(ほほ)を打たれるという形で起きました。亨進様はお父様が任命されたお父様の代身者です。

“2009年の天正宮での、三度、神様王権即位式が行われました。世界各国の代表からのいろんな王冠、種族を代表しての王冠が捧げられ、八大宗教の代表がギフトを捧げました。私達夫婦はご父母様の後を歩かせられて、王冠式ではお父様から祝福を頂きました。この時にお父様から相続を受けました。この時の祝福は過去の人類歴史のどんな祝福よりも重要なものでした。お父様の祈祷を聞いてもらえれば分かります。

 お父様は、再びセレモニーをされました。それで終わらず、お父様はまたその次の日も行なわれました。アメリカに飛んで同じセレモニーをマンハッタンセンターで行ないました。この時は2つの大陸で3つの違ったセレモニーをされました。お父様は世界、天宙に対して宣言する為に何度も行なわれたのです。(中略)

 その後、2010年にお父様が宣言文を書かれました。「万王の王はお一人の神様、真の父母様もお一人の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は異端者、爆破者である。以上の内容は真の父母様の宣言文である文鮮明印」

 私自身が相続したのではありません。私自身が任命したのではありません。王の王であるお父様が成されました。お父様が私を代身者に、相続者に任命しました。お父様は名前だけでなく印を入れられました。王の印です。”

(亨進様 2015.3.15)

2009年1月15日・30日・31日の3度の戴冠式に先立ち、2008年4月18日に亨進様は世界会長に就任されました。この時、聖本を伝授されながらお父様は、以下のように祝祷されました。

“ここに文亨進、李妍雅(イヨナ)、二人の息子、娘が夫婦となり、きょう父母様の前に立って交代するこの転換式において、真の父母様に侍ったように、その侍った位置に全てのものを代身して迎えることができ、代身者、相続者の権限を受け継ぐこの場となるので、エデンの園において堕落していない息子、娘を祝福してあげ、感じることのできなかった心情圏を再び受け継ぎ、第四次アダム圏の理想天国の時代として、解放釈放を自分の主張通りにすることができ、神様を中心として治めることのできる時代へ進入することのできる時代まで連結して下さることを、お父様、懇切にお願い申し上げます。”

(文鮮明・真のお父様 2008.4.18)

このように、亨進様にとって世界会長就任式がお父様の代身者となり、相続者の権限を受け継ぐ最初の場でありました。その後、3度の戴冠式を行われ、2010年4月23日に宣言文まで書かれました。お母様がお父様に絶対服従されるというのならば、お父様の代身者である亨進様に対して、慎重でなければなりません。

しかし、お母様が亨進様を怒りで打たれたということは、亨進様を受け入れないという拒絶の意思表示であり、それは2012年1月19日のお父様への絶対服従の誓いを、お母様ご自身が破られたということに他なりません。亨進様の頬が打たれる音は、隣の部屋のヨナ様も聞かれました。これは、モーセが怒りで、メシヤを象徴する岩を二打した事件を思い出させます。

 

追放された亨進様

この後、お母様は亨進様をご自分から遠ざけるように、アメリカに人事されました。以下、ヨナ様の証言です。

“全てのあのような試練の後、お母様は亨進様には韓国にいてほしくないと言われました。そして、お母様はお父様の聖和の後、突然連絡して来られ、今、仁進様の問題、スキャンダルが出てきたので、あなたが行かなければなりません。全てを正してこなければなりません。私は彼女を全ての責任位置から解雇し、「ラビングミニストリー」をストップしたので、あなた達はすぐに行って、全てを正しい状態に戻しなさい。

 更にお母様は、3年間は帰って来てはだめですと言われました。彼女はとても強く言われたのです。非常に強く、3年間は帰って来てはだめですと。”

(ヨナ様 2015.10.25)

亨進様はアメリカ人事になるに伴い、韓国教会長の任を解かれました。

“どのように辞めさせられたかといえば、私達にピーターキムから電話が来て、あなたは韓国教会長の位置から解雇させられたということを伝えて来ました。そして、韓国教会の本部の職員が、「私は、この位置(韓国教会長)を辞めます」と書いてある、辞任のレターを持ってきました。(中略)亨進様はサインをしなければなりませんでした。それは、何か法的な書類であり、そこには「私は韓国教会長の位置を降ります」みたいな内容が書いてあるものでした。”

(ヨナ様 2015.10.25)

その他の役職も解かれていったそうです。

“アメリカに来て以来、徐々に一つずつ、解雇されていきました。私は一度、お母様が韓国から電話をしてこられたことを覚えています。

「あなたがアメリカに行って以来、あなたが韓国の世界宣教本部に仕えることができないので、その会長の位置を解雇します」

 お母様はそのことで相談されませんでした。ただ一本の電話だけでした。「あなたは離れたところにいるので、私が決定しました。あなたは会長の位置を解雇されました。異議はないですよね」それだけでした。”

(ヨナ様 2015.10.25)

アメリカ教会長と大陸会長の任も解かれます。

“それは、2013年の真の神の日だったと思います。(中略)大きなセレモニーにおいて、清平の天正宮の地下で、多くのメンバーの目の前で、お母様は突然、アメリカの大陸会長は金起勲氏であると言われました。(中略)その後、私達は上の階に行き、お母様は言われました、これであなた達のアメリカでの使命は終わりました。このように、お母様が私達に伝えたのです。(中略)

 私達がアメリカへ行った時は、アメリカの雰囲気は落ち込んだものであり、亨進様の就任式は行われませんでした。だから解雇のされ方も、このようなものだったかも知れませんが、それはとても異様な感じでした。そこには退任式もありませんでした。それで、私達が務めた期間は3ヶ月です。お母様が約束されたのは3年でしたが、この時3ヶ月で解雇されました。”

(ヨナ様 2015.10.25)

 

サンクチュアリ教会の出発

その後、亨進様ご夫妻はペンシルベニアに行かれ、そこでサンクチュアリ教会を出発されました。

“私達が最初にペンシルベニアに来た時のことを思い出します。その時は、ここには私と国進お兄さんしかいませんでした。そして、私達は深い悲しみに沈んでいました。なぜなら、私達は真のお父様の霊にお会いすることができたのですが、お父様はとても悲しんでおられたからです。

 「誰が私の心を捜し求めているのだろうか」と探しておられたのですが、お父様はそのような人を誰も見つけることができなかったのです。お父様が見たものは、誰が新しい指導部になるのか、教会の組織がどのように構成されて行くのかを見定めている人達だけでした。そして、「お母様と一つになって、お母様に従わなければならない」という指示だけを聞きました。お父様のことは誰も話しませんでした。

 私達は嵐の中心にいた為に、それをより鮮明に見ることができました。私達はその状況を良く知っています。真の父母様と真の家庭を保護する使命のあった天使長達と指導部達が、自分達の権力と地位を守る為に、お母様をコントロールしてお父様を冒涜するようにしました。

 このような状況を考えて見て下さい。原理的な観点からこの状況を見て下さい。天使長達はお母様を自分達と一つになるようにして、お父様が任命された実の息子達を、お父様の伝統を捨てないという理由で追い出してしまったのです。”

(亨進様 2015.3.29)

“そこには私達家庭と国進様家庭しかいませんでした。初めの週の日曜日、礼拝をしたのですが、家の居間に何もなく、床が冷たかったので、青いビニールを敷いて国進様家庭と共に簡単に礼拝を捧げました。その時、私の心の中では涙があふれていました。お父様の伝統と栄光を高めるという大きな使命を持ってここに来たわけですが、一体どうやって、何から始めたらいいのか。この2家庭しかいないのに、お父様が真のカインとアベルとして立てて下さいましたが、ここでどうやって何を始めたらいいのか、本当に途方にくれていました。

 その後、礼拝を公開し始め、食口達が三々五々来るのを見ながら、草創期当時、お父様はきっとこういう心情だったのだろうなと、食口達一人ひとり、ただ来るのではなく、神様が送って下さっているのだなと、本当に強い絆を感じ、お父様に対する深い感謝で一杯でした。”

(ヨナ様 2015.8.12)

 

誰にも相談しない絶対権力

お母様は「私は絶対権力を持っている」と叫ばれました。

“お父様の聖和の直後でした。天正宮の最上階のお母様の部屋での会話を忘れることができません。会話の中で、私はこう言いました。「お母様は勝利された真の母であり、真のお父様の花嫁です」それに対して、お母様はこう言われました。「違います。私は神であり、メシヤです」「私は何でもできます」。お母様は「絶対権力」という言葉を用いました。「私は絶対権力を持っている」

 想像してみて下さい。同じ部屋にいる自分の母親の口から「私は絶対権力を持っている」というセリフを聞いたのです。これを叫ばれました。その声は部屋中に響き渡りました。台所まで聞こえたでしょう。私の義理の姉もいましたが、彼女にもそれが聞こえたことは間違いありません。そのような信じられない光景が繰り広げられていたのです。ドラマのワンシーンではありません。権力の虜になった女王が声を荒げて「私は絶対権力を持っている!」と怒鳴るのです。まるで映画を見ているようでした。”

(亨進様 2015.10.25)

お母様がお父様に絶対服従しておられるのなら、全ての決定は「お父様に相談し、その答えを聞いてからにしましょう」ということになるでしょう。お父様はご聖和されたとはいえ、厳然として霊界に生きておられるのですから、いつでも相談し、答えを求めることは難しいことではありません。「私は絶対権力を持っている」というのは、「誰にも相談する必要はなく、全てを自分で決める」ということであり、お母様の中にはお父様が存在しておられないということを自ら明らかにしておられます。

 

文亨進世界会長の解任

2015年1月18日、亨進様は説教「沈黙を破って」を語られて、それをネット上に公開されました。そして続く2月8日、説教「天の宣布」で、韓国、日本、アメリカのリーダー達、全ての大陸会長、国家指導者達の解任を命じられました。

“真のお父様の後継者であり相続者である文亨進の権限で、万王のみ旨に逆らい、真のお母様を搾取して、神様を冒涜し、破壊的な異端行為を行うリーダー達から、真のお母様を解放する為に、全ての摂理機関のリーダー達の辞任を命ずる。

 理事会はその全ての資産を清算して、40数年間、世界教会の為に援助してくれた日本の教会の食口達の為に、主な資産を確保すること。その過程において、自分の利益の為にお金を盗み取ろうとするなら、神様の呪いがあなたと共にあるでしょう。正しく公正なことをして下さい。これ以上しがみついて、食口達の血を吸う指導者達のグループが、教会の資産に欲心を起こさないようにして下さい。そしてその資産は、我々と我々の国の為に苦労の道を歩んで来た日本の食口に返してあげて下さい。

 食口達は自分達の地方、国家レベルの代表者を選ぶことができるし、また選ばれた代表者は、天宙平和統一聖殿の本部に直接出席して、正統な後継者である文亨進世界会長に直接報告することを命ずる。韓国のリーダーを通さずに、直接報告することを命ずる。代表者は韓国人である必要はない。”

(亨進様 2015.2.8)

お母様は亨進様のこの動きを受け、その影響力を封じるために、最後に残っていた亨進様の世界平和統一家庭連合世界会長職を解かれ、善進様を代わりに立てられました。以下、その世界公文です。

公文番号:世家世本2015-23

発信:世界平和統一家庭連合世界本部

発信日:天一国3年天暦1月13日(2015年3月3日)

題目:文亨進世界会長の職務権限停止処分に関する件

各大陸、国家、摂理機関に天の父母様と真の父母様の祝福と愛がともにありますことを祈願申し上げます。

2015年2月26日、真の父母様の命によって下記のように文亨進世界会長の職務権限を暫定的に停止する。

1.姓名:文亨進

2.職責:世界平和統一家庭連合世界会長

3.事由:世界会長の職権乱用および教理違反

4.世界会長の法的権限および教会内で付与された職務権限を真の父母様の命があるまで暫定的に停止する

5.2015年2月26日付で命じ、処分の施行は2015年1月15日にさかのぼって適用する。以上

世界平和統一家庭連合 世界本部(印)

亨進様は2008年4月18日に世界会長に就任され、この時からお父様の代身者、相続者になられました。世界会長職と代身者、相続者は同義語となります。ですから「文亨進世界会長の職務権限停止処分」は、亨進様からお父様の代身者、相続者の地位そのものを剥奪しようとするものです。

この世界公文は、「天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は異端者・爆破者である」という、お父様の直筆宣言文への挑戦であり、お父様の権威と完全に対決する、お母様の「絶対権力」の最大行使と見ることができます。これにより、お母様は完全な「異端者・爆破者」になってしまわれました。

2012年8月のある日、お母様が亨進様の頬を打たれた瞬間から、お父様を高めようとされる亨進様と、ご自身を高めようとされるお母様との善悪分立摂理が開始され、それは基元節をはさんで、この世界公文によって完結したといえるでしょう。

 

幹部たちの罪

お父様のご聖和を契機に、幹部達の素性が明らかになりました。

“お父様が聖和された後に、直接目撃した内容、この目で直接に確認した内容があります。私達を引き込む為に、買収を試みた中心的な指導者達が文書まで持って現われました。「我々の側に加われ。どっちにしろ、あなたの世界になります。あなたが後継者ですから。後継者の権利とこの王国はあなたのものですよ」「とにかくいったん私達の仲間になれ。お母様が霊界に行けば、あなたが好きなように変更すればよい」

 これが、私が彼らからもらった助言でした。このような言葉が教会の指導者から出てきたのです。真の父母様が任命された後継者に対する助言の内容がこのような内容です。「政治的な一時的な権力のために、お父様を裏切れ。富を維持し、財団の資産に対して法的権利を維持し、お母様が聖和される時に、思い通りにすればよい」という内容でした。

 この指導者達の助言は、「まずはお父様を背信し、その後にお母様の聖和を待ち、お母様も背信しなさい」という内容でした。このような助言を私は実際受けていたのです。これは助言ではなく冒涜です。気が狂っています。正常的な思考ができる人なら、これらは話にもならない内容であり、到底理解できないと思います。私はお父様を売ることはできませんでした。私の勝手の為に、お母様の聖和を待つこともできませんでした。

 このような政治的な行為を、教会の指導者達が崇めている内容を改めて見た時に、これは神様中心でもなく、お父様の願いとも、お父様のみ言とも、何の関係もありません。彼らはただ、政治的な勢力を維持することにのみ関心があるのです。それは当然、お金の入手先を操ることだけです。それは悲しいことに、堕落世界の実情と何ら変わりがないのです。堕落世界の方が、規模が大きいという差があるだけなのです。”

(亨進様 2015.1.18)

“それでは、皆さん、お父様の聖和直後、第一の標的はどこだったでしょうか。3つの陰の実力勢力の立場から見て、お父様が作られたこの組織図の問題点はどこにありますか。彼らからすると、問題があります。それは即ち、私でした。問題はここでした。世界宣教本部を除かないといけません。抑制と均衡を除かないといけません。それさえすれば、お母様さえ押さえて、教会全体を掌握できます。それをやりました。

 お父様の聖和直後、大急ぎで、まず国進お兄さんを解雇しようとする動きがありました。何故なら、彼は手ごわい相手です。不正を浄化して、指導者達に責任を負わせます。急いで彼を除こうとするのは当然でした。その次に、私を急いで除こうとする動きがありました。”

(亨進様 2015.1.25)

 

亨進様に働かれる真のお父様

ヨナ様は、亨進様が幹部達の不正を告発し、お母様の間違いを指摘される強い決意の前に震え、また、その反動として人からの批判を受けることに耐えられない状況でした。

“そこで私は必死になって、お父様にこう祈りました。「もし、夫が間違っているとお考えであれば、どうか彼の夢に現れて教えてあげて下さい。私の夢に現れて下さっても、彼は説得されないでしょうから。お父様が直接説得して下さい」こうして祈りながら、断食と敬拝の条件を立てました。そうしているうちに、思いがけないことが起こりました。

 夜寝ていると、夫が突然私を起こしました。私が条件を立てている期間でした。「お父様がたった今、夢に現れた」というのです。私は興奮して「どんな内容なの」と聞きました。間違っていれば言ってあげて下さいという、私の祈りとか条件については、話していませんでした。

 彼の夢はこうでした。車の列があり、先頭の車にはお父様と共に夫と運転手が乗っていました。ちょうど、道が左右に分かれるところでした。お父様が夫の耳に「右に行くように言いなさい」とささやかれると、夫は「右に行け」と言い、全ての車が右に行きました。少し行ってまた交差点に来ると、お父様が「今度は左に行きなさい」とささやかれ、全ての車が左に行きました

 お父様は亨進様をメディエーター(仲介者)として使いながら、号令を出しておられたのです。この夢の話を夫から聞いて、私は諦めました。期待していた答えではありませんでしたが、はっきりとした答えでした。”

(ヨナ様 2015.10.25)

 

お母様の失敗

お母様は何を失敗されたのでしょうか。

“お父様が私達に王冠を被らせ、世界教会の相続者、後継者に指名されました。しかし、韓オモニと思想的に違いがあったのです。韓オモニが前面に立とうとした時、私たちはそれをやめるように哀願しました。しかし、女王の姿で世界の前に現われました。お父様が病院に入院されておられる時に、もうすでに経典の改変を計画していました。私の実の母であり、愛していますが、責任分担の観点においては失敗です。完全な失敗です。女帝として、最高権力者として、世界の前に登壇するようなことは、思い止まって下さいと願いました。”

(亨進様 2015.10.4)

”お母様は人類史上もっとも偉大な女性と記憶される筈でした。その日(基元節)心の内で「神様を讃えます」とつぶやいていたならば。「世界中の皆さん、主を讃えましょう!その霊は私たちと共にあり、真実です。強く雄々しくありなさい。お父様が共におられるからです」もしこう叫んでいれば、全人類の真の母として全天宙に記憶される女性となっていたことでしょう。しかし、天使長の誘惑に落ちてしまいました。サタンが回りを取り囲み、誘惑し、操るようになりました。あなたは神だと言って。これほど信じられない悲劇があるでしょうか。”

(亨進様 2015.10.18)

お母様は母子協助されながら、亨進様を二代王に推戴されるべきでした。亨進様を押しのけて、ご自分が女王に立たれたことが失敗であるということです。分かれ目は2013年2月22日の基元節での出来事ということになります。それまでは、たとえお母様が内的に主管性転倒され、自己崇拝や復讐心を隠しておられようとも、お父様はお母様をお立てになり、真のご父母様としての勝利宣布を何度もされていましたから、お父様のご存命中は、お母様の失敗はなかったということになります。すなわち、内的な主管性転倒までは許しがありましたが、外的な主管性転倒にまで至り、ついにお母様の失敗になったということです。

お父様はそのご生涯において、個人から神様に至る八段階の主権をサタンから復帰されました。最後のご祈祷の最後「全てを成した」には、そのような意味があると思います。お父様は八段階の頂点に君臨されて王となられ、その位置は亨進様に二代王として継がれるべきその日、その位置を、お母様が女帝となって強奪されたことになります。

お母様が叫ばれた「私は絶対権力を持っている!」は、お父様によって神側に復帰されたこの世の主権を、再度手にしたサタンの、抑えきれない叫びであったと思います。だからこそ、「その外の人は異端者、爆破者である」とお父様は書かれました。亨進様を押しのける者の正体は、神様の摂理を爆破し、その破壊を目的とする異端者サタン、その人であるからです。

 

偽りの祝福式

基元節は「天地人真の父母聖婚式」であり、全ての教会員はこの日の「天一国基元節入籍祝福式」に同参しました。ところが、この時のお母様は真の母の位置を離れ、お母様をお父様から引き剥がした悪なる天使長と一つになっておられる状態だったというのです。この祝福式に同参した教会員は全て、サタン勢力下に取り込まれてしまったそうです。ですから、サンクチュアリ教会では、サタン勢力下から真のお父様の権威の下に再び戻ることができるという祝福式を随時、執り行っているそうです。

“特に世界中のほとんどの祝福中心家庭は、天使長主管圏内で行われた2013年2月22日の「基元節祝福式」に誤導されて参加されました。この偽りの祝福式に参加した全てのカップルは、真のお父様の権威の下に再び戻るために「真のお父様の権威の下に戻るための聖婚祝福」に参加する必要があります。”

(サンクチュアリ教会)

また、基元節以降に祝福を受けた二世家庭は、それが真の母の位置を離れたお母様による偽りの祝福式であった為に、大きな問題があるそうです。該当する二世祝福家庭はサンクチュアリ教会の祝福を受ける必要があるとのことです。

“これは特に二世家庭、2013年以降に初めて祝福を受けた二世家庭に該当する内容です。2013年2月、その時、家庭連合では基元節だと言って偽基元節を迎え、偽祝福式を行いましたが、その行事以降に行われた家庭連合の偽祝福式に参席し、そこで初めて祝福を受けられた二世家庭達は、2016年2月13日までに真のお父様の権威に戻る祝福を受けてこそ、二世家庭の位置を保つことができます。(中略)

 何故なのかという質問を時々受けます。その行事には神様がいらっしゃいませんでした。お父様もいらっしゃいませんでした。その行事はなぜ偽物なのかということは、二代王が説教を通して説明されましたが、韓氏オモニが祝福をお一人で主礼される権限もなく、またサタンとひとつになって行ったものであり、お父様とひとつになってされたものではない。それはサタンが主管する中で行われた行事なので、そこに参席した二世家庭達は神様の祝福を受けられませんでした。祝福を受けないままに家庭出発し、夫婦として性行為をすれば、これは何でしょうか?堕落です。

 騙されてそうなったのですが、結果をもって話すならば堕落に間違いありません。神様の祝福を受けずに夫婦関係を持ったので、このような方達をどうにかして救ってあげたい、救う道はないかと考えられ、二代王が与えて下さった恩恵であり、この日までにお父様の権威に戻る家庭は被害者として扱い、二世家庭の位置を保ち、その間に生まれた子供達も、三世の位置を保つことができるようにして下さるものです。”

(ティモシー・エルダー サンクチュアリ教会宣教本部長 2015.10.21)

 

祝福家庭と二世の消滅

サンクチュアリ教会の祝福式に関連して、重要なお知らせが発表されました。

【緊急のご案内】

2015年12月20日に亨進二代王様が語られたみ言を以下にお伝えいたします。

天基7年天暦1月6日(陽暦2016年2月13日)までに、お父様の権威に戻るための祝福式を受けない場合、以下のようになります。

①2013年以降の家庭連合による祝福式を通して婚姻関係を持った二世は一世となります。

②基元節の祝福式に参加した一世は、祝福中心家庭ではなくなります。

まだ、お父様の権威に戻るための祝福式を受けられていない方は、2月13日の祝福式に参加されるか、至急個別に受けられるよう、お知らせいたします。

(日本サンクチュアリ協会 2015/12/23)

“現在、ご聖和以前に行われた祝福式を通して祝福を受けた1世が、「真のお父様の権威に戻るための祝福」を受ける場合、祝福後の40日聖別期間と三日行事のやり直しは必要ありません。

この恩恵は天基7年天暦1月6日(陽2016年2月13日)でもって終わります。その日以降に「戻る祝福」を受けられる1世家庭は、祝福後40日の聖別期間と3日行事のやり直しが必要となります。

 2013年当時に、「全ての家庭が基元節の聖酒を飲んで祝福に参加するように」との指示が出ていたことを考えると、事実上、全ての1世が今回の期限に該当するものと考えられます。2013年の偽基元節に参加しなかった、その聖酒も飲まなかったなど、関連されなかった家庭は該当しません。”

(ティモシー・エルダー サンクチュアリ教会宣教本部長 2015.12.24)

 

お母様の失敗を蕩減復帰なさるヨナ様

お父様を高めることができず、お父様の相続者である亨進様を二代王としてお立てになることができなかったことが、お母様の失敗になりました。それを蕩減復帰するためには、真のご父母様の相続者である亨進様ヨナ様ご夫妻におかれて、ヨナ様が亨進様を高め、更にヨナ様が、亨進様の相続者である信俊様を三代王として完全にお立てになることが必要になります。

“私が真の父母の代身者、相続者として妻を立てて、お父様が立てられた血統の三代王権を立てておいて、妻は真の母と真の女性の位置で、お父様が願い望まれた秩序と三代王権の前に敬拝をしました。お母様ができなかったこと、失敗されたことを、妻は象徴的に条件を立てて行いました。自分の子供の前に敬拝しました。

 お父様が願われたので、私が死ぬ時に「三代目代身者、文信俊億万歳!」と言える女性にならなければ、食口たちに「石を投げつけて私を殺して下さい」と言った女性です。真の王妃と、真の母と、真の新婦と、真の女性の姿を、天の前に捧げました。それは、お父様が立てられた三代王権の永遠の勝利となります。アージュ!

 これからは天一国女性の姿がどういう姿なのか、はっきり見ることができる歴史が始まるのです。偽りの女性のように「男たちは退け、私が上からお前たちを踏みつけてやりたい、私達は金と権限を追求する、皆が私達に敬拝する」という、こんな詐欺ではない、詐欺サタンではない、真の女性。天の父が願われる、み旨の前に自分を捨てて、自分の欲心と虚栄心を捨てて、お父様のために死ねる女性、真の女性。歴史に残る女性。英雄的な女性。お母様がそのようにされていたならば、天一国の祝福の歴史が、地上天国建設の祝福の歴史が来たでしょうに、お母様はその責任を失敗されて、これから世界審判の蕩減が来ます。

 しかし、お父様が直接選ばれた三代王権の秩序が正しく立ったので、その位置に、真の父母の代身者、相続者として妻の位置、母の位置として、お父様の三代の種(子孫)の前に敬拝したので、これからは天運が大きく変わり、直接主管圏で、お父様の聖霊の役事が私たちに直接降りてこられる、驚くべき役事を私たちは経験して、直接目で見ることになるでしょう。アージュ!”

(亨進様 2015.6.2)

 

宣布による勝利圏の保護

お母様の失敗は、お父様ご存命期間中の真のご父母様としての勝利圏を侵害しないとのことです。お父様は復帰の過程で宣布をされることにより、サタンの侵入を防いでこられたそうです。

“お父様は、たまにこのようなことをおっしゃいます。ノアがもし原理を知っていたら、次のように家族の前で宣布をしなければならなかったそうです。

 ノアは40日の洪水審判が終わった時に、家族を呼んで集めておいて、「お前たちは聞きなさい。私が今120年間苦労して、40日洪水審判に勝利したことを宣布するのであるから、お前たちの中でどんな過ちを犯しても、それは私が40日洪水審判を勝利したこととは、何ら関係がない」と宣布しなければならなかったのです。

 そうしていたら、たとえ家族の誰かがある犯罪行為を犯しても、40日洪水審判の勝利は侵入することができないので、復帰するにおいて、かなり蕩減条件が軽くなることができたのです。そんな宣布をせずに、40日洪水審判までもサタンに侵入されてしまいました。(中略)

 お父様が大会を通じて宣布をなさることは、神様に、「私はここまで勝利しました!」と報告を捧げることで、それはサタンにも、「私がここまで勝利したから、お前はこれ以上は侵入できない」という宣布にもなるそうです。”

(史吉子先生 「原理に関するみ言の証」296頁~)

お父様は間近にご聖和をお控えになり、お母様及び幹部達に絶対服従を命じて誓わせ、それを最後の条件として、更に宣布をされながら、ご聖和ぎりぎりまでの勝利圏を封印していかれたのだと思います。

「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会を最終完成、完結することをお父様の前に奉献しますので、お受け取り下さい」とお祈りされた、4.14のラスベガス天和宮での「特別宣布式」がそれであり、7.16の清平平和ワールドセンターでの「アベル女性国連」創設大会は、その位置から崩れ落ちそうになるお母様を総裁にまで推戴し、渾身の力を振り絞られる、お父様最後の宣布となりました。そして、最後のご祈祷「全てを成した」により、真のご父母様としての一切の勝利圏を、サタンの侵入から保護されたのだと思います。

基元節で王の位置をお母様に奪われてしまいましたが、真のご父母様の相続者として亨進様ヨナ様ご夫妻が立たれたので、その保護された勝利圏は、全て、亨進様ヨナ様ご夫妻に相続されたということになります。

 

悪に立ち向かう亨進様

亨進様はお父様の相続者として、先頭で悪に立ち向かい、その責任を果たされます。

“今週のある日、真のお父様が私に臨まれた事を強く感じました。「私がお前に下した位置を恐れてはならない。お前に与えた後継者という位置は、お前自身がお前に与えたのではなく、私がお前に与えたのである」とおっしゃったのです。また、「お前がお前の相続権を宣布する時は、お前は私がお前に与えた任務を、完全に受け入れた立場に立つのである」ともおっしゃいました。

 私は他の人の悪口を言ったりするのを、楽しんだりはしません。しかし、今のような時期に、このような責任を持っている私は、悪の勢力に立ち向かって、戦わなければならないのです。なぜなら、この戦いは私自身の戦いではないからです。後継者としての責任は、私が私自身に与えたのではないからです。その後継者としての責任はお父様が下さったものだからです。”

(亨進様 2015.2.8)

亨進様は、日本人に立ち上がるように呼びかけられました。

“日本の兄弟姉妹の皆さんに申し上げたいことがあります。あなた達は武士道精神を持っています。実際に先祖の中にサムライがいる方もいらっしゃるでしょう。私は武道家なので私自身もサムライの戦士です。そして、神様が皆さんを武士道精神である忠義と名誉の為に生きるように準備された理由が、メシヤを迎えるためであったことを知っていますか。それは救世主メシヤを守る為です。なぜなら、あなた方が真のメシヤに会うと、地上天国を建設することができるからです。それがあなた達の血液の中に流れている文化ではないですか。皆さんはお父様のみ言には従うし、全世界を開拓してきたのではないですか。母の国であるがゆえに、何かあっても真の主体である真のアダムに絶対服従してきたのです。たとえ世界中の食口がメシヤに反対しても、日本食口の皆さんだけはそうすることができません。皆さんはサタン世界に立ち向かっていかれるのです。

 真のお父様が日本食口の皆さんをどれだけ信頼してきたのかよく分からないのですか。あなた達は天使長達が教会組織を支配しているのを知っているでしょう。彼らがお母様をだましていることを知っているでしょう。しかし、あなた達は黙って静かにしています。それはサムライの姿ですか。そうではありません。武士道精神によると悪に対して沈黙したら切腹しなければならないでしょう。なぜなら、それは主に対して不名誉な姿だからです。

もし、あなた達の先祖がサムライであれば、自分の主君が悪者にだまされたとしたら、そんなに簡単に諦めていないでしょう。まして、メシヤに対してはどうですか。命をかけてもメシヤを守るのではないですか。”

(亨進様 2015.2.22)

 

最後に (江利川会長)

文亨進様は、アメリカ ペンシルバニア州 ニューファンドランド(見出された地)で、真のお父様のみ言と伝統を守り、栄光を高く掲げようと、涙、涙、涙の精誠を捧げて来られました。

そして、昨年1月18日、突然、「沈黙を破って」と題する説教を皮切りに、悲しく、信じ難く、驚愕せざるを得ない真のお父様の聖和前後からの真のお母様とその周辺についての隠された事実を語り始められました。

それから、昨年、天暦7月17日(陽暦8月30日)、国進様と亨進様がひとつになられて、真のお父様の聖和3周年を懇ろに侍奉された後、万王の王真のお父様に継いで第二代王として亨進様が立たれて、三代王権の新しい摂理時代が出発致しました。

霊界にいらっしゃる万王の王のお父様と地上の亨進第二代王様が完全にひとつになられて、真のお父様の権威の下に戻る祝福式と210代先祖解怨及び先祖祝福式等々を通して、多くの役事が展開され、天運の下、新しい摂理時代を担う勇士,烈女が召命されてきました。

真のお父様は、来る天暦7年1月6日(陽暦2月13日)、真のお父様の御聖誕記念日までに、再臨主、メシア、救世主、人類の真の父母、平和の王を信じて全てを捧げて同苦の摂理路程を歩んできた者たちに、最後のチャンスを与えられておられます。神様、真のお父様の下に戻ってきて、永遠に共に行こう、共に住もうと役事されて居られます。

皆様、真のお父様の下に戻る祝福を受けられて、真のお父様の所に帰ってきてください。「帰れわが子よ!」と、お父様は待っておられます。

2016年1月27日

日本総会長  江利川安栄

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1月24日 ヨナニムの証 【日本語訳】

 

ヨナニムの証 2016年1月24日

皆さん、こんにちは。

昨日雪がすごかったので、今日ここに来られるときトラブルが無かったことを願います。
教会にくるとき逆さにひっくり返っている車を見たので、思わず祈りました。今日こちらに来るときに何かあった方のためにお祈りします。

今日は主人が讃美礼拝について証をしなさいということで少しお話ししたいと思います。亨進ニムの(説教の)前に証をするのはいつもと手順が違いますが…。

なぜ気分が悪い時でも讃美礼拝をするべきか、ということについての小さな証です。

私たち家族がペンシルベニアにやってきた時、私の人生で最低の状況を味わっていました。
「私たちを理解するものは誰もいない」「韓国から完全に放り出されてしまった」「知り合いもいない」「人は私たちを悪く言い、私たちは罠にかかった」

最低の状況にいたダビデの心境でした。地位を失い、妻を失い、洞窟に潜む。そして刺客に常に命を狙われる。時には命を守るために狂人の振りまでしなければならない。私も最低の心境を味わいました。

それでも5人の子供の世話をすることで猛烈に忙しかったのです。学校に行かせて、お弁当を作ったり…。

そうするうちにもっともっと深く沈みこんでしまいました。どんどん否定的になっていったのです。「もうこれ以上耐えられない」あるとき思いました。もう降参でした。私の力ではこの試練を超えることはできない。でも一つだけ超えることができる力があることを知っていました。神様なら超えられる、キリストなら超えることができる、そう思いました。

お父様にただ頼りました。でも具体的にどう頼ればいいのか。母親、妻の仕事を放棄して一日中祈ればいいのか。なにをしている時でも、たとえば車を運転するときも、食器を洗っている時も、洗濯をする時にも、できることがある。それは神様を讃美することだと気づきました。

だからそうすることに決めました。文字通りどんな時でもです。そこで私のお気に入りの讃美歌の歌詞をプリントアウトして、キッチンや洗濯場の壁に貼り付けました。

世界の終わりのような思いの中、否定的な気分になる時はいつでも讃美歌を歌いました。自分の悲しみと主のよろこびを交換したのです。

いまは最低の環境だけれど、必ず朝は来る。そのときには主の栄光を讃えよう。そうやって生活を送りました。

今から何週間か前、家族礼拝で子供たちもいる時、9歳と11歳の息子が私の両側に立っていたのですが、私の気持ちが讃美に入り込んでいる時、しょっちゅう私をこづいて「母さん、いつ終わるの?」と尋ねるのです。「母さん、あの人、可笑しい」などなどと。その真後ろにロバートがいたのです(笑)。

私の置かれた状況を想像してみてください。両脇にぐずる二人の息子、そして後ろから聞こえてくるロバートの歌(笑)。もう讃美どころではありません。

それでも讃美を続けました。たとえ私がその気でなくても、神様との関係を決めるのは私の気分や私の置かれた環境などではないのです。

神様のみ言が素晴らしく、その愛が素晴らしく、神様ご自身が素晴らしいお方なのです。だから讃美するのです。

私はガラスのような人間です。外から中が丸見え、というタイプなのです。上手く隠すことができません。ですから「神様が私にこう話された」などということができない人です。私にとって違和感があります。あまりに多くの人が間違って用いています。この言葉を使って自分を正当化しています。

(亨進ニムの)説教で悟ったのですが、「神様の言葉を聞く」ということは決して自己肥大化に通じるものではなく、自分を謙遜にしてくれる、より良き自分に変えてくれるものなのだ、そう思いました。

誰も自分の自己中心、エゴを指摘してくれないときにも、神様が良心を通して教えて下さる。

考えてみてください。私たちが本当に神様の息子、娘、キリストの花嫁であるとするなら、誰か霊媒を通さなければ神様の御声を聞くことができないでしょうか。どこか特別な場所に行かなければならないでしょうか。

実は私も神様の言葉を聞きました。私をへりくだらせ、愛を与えて下さる言葉です。それがどれほどワクワクするものかわかりますか?

ある晩、夜中の3時でした。目覚めて眠れなくなりました。そして神様の声を聴きました。

「クロゼットをみて見なさい。どれほど片付いていないか。」

私もそれを知っていたので、「片付けます」と祈りました。

すると、「あなたの霊的生活はどうか。それも片付いていないのか。それを整理しなさい。霊的生活をクロゼットを整理するように、きれいに片づけなさい。そうしないと罪や悪いものが積みあがっていく。そして自分がどこにいるのかもわからなくなってしまうだろう。」

わたしはその日から片付け始めました。もちろん讃美しながらです。その日色々なものを片付けることが本当に楽しくなったのです。楽しく片付けることができました。

私たち霊的生活を整理するとき、そこに神様がはっきりと進むべき道を示してくださるでしょう。神様はわたしたちの救いであり、永遠の生命であり真実のお方です。

神様は羊飼いであられ、わたしたちはその羊です。しっかりとアンテナを立て神様の声を聴き、感じることができれば、その声を聴き誤ることはありません。

神様を讃美しましょう。すべての栄光と力にふさわしいお方です。

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2016年1月24日「光は闇に勝つ」 文亨進師 【英語説教日本語訳】全文

Light Overcomes Darkness Jan. 24 2016 Rev. Hyung Jin Moon Sanctuary Church Newfound PA on Vimeo

「光は闇に勝つ」  Light Overcomes Darkness

01/26/2016


テモテヘの第二の手紙一章

1:6こういうわけで、あなたに注意したい。わたしの按手によって内にいただいた神の賜物を、再び燃えたたせなさい。 1:7というのは、神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊なのである。 1:8だから、あなたは、わたしたちの主のあかしをすることや、わたしが主の囚人であることを、決して恥ずかしく思ってはならない。むしろ、神の力にささえられて、福音のために、わたしと苦しみを共にしてほしい。 1:9神はわたしたちを救い、聖なる招きをもって召して下さったのであるが、それは、わたしたちのわざによるのではなく、神ご自身の計画に基き、また、永遠の昔にキリスト・イエスにあってわたしたちに賜わっていた恵み、 1:10そして今や、わたしたちの救主キリスト・イエスの出現によって明らかにされた恵みによるのである。キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不死とを明らかに示されたのである。

み言は本当に強力です。特に7節、「神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではない」という箇所は重要です。というのも今、艱難の時代が始まりました。世界的な統計を見てもそれが分かります。シュミタ(安息年)およびその翌年に多くの戦争が起こって来ました。とりわけ中東でそれがいえます。

ある経済評論家のレポートによれば中国で2016年の取引が開始してから4日間の間に緊急取引停止が2度行われました。またダウ平均で今年最初の3週間で史上最安値を更新しました。過去にこのような例はありません。

2008年、2001年に株価の暴落があったといっても、今よりは、まだましだったということです。

世界の株式資産の5分の1にあたる、総額15兆ドルのお金がこの間、世界の株式市場から消え去りました。経済活動の状態を示す主要経済指数の一つであるバルチック海運指数(BDI)でも史上最低を記録したそうです。ウォールマート(訳注:世界最大のスーパーマーケットチェーン)は2016年最初の3週で世界中の店舗のうち2069の店舗を閉鎖。失業率は過去半年のうち最高レベルに達しました。

また私も初めて耳にしたのですが、アジアの船舶業の状況を示す、韓国船舶指数というものがあるそうです。それも13.8ポイント低下して史上最低を記録したといいます。世界経済が混迷・低迷していることが、これらのことからわかります。2008年の株価暴落はシュミタより予測できました。2001年もそうです。今回のシュミタは2015年に終了しましたがその翌年の最初にこの世界経済の崩壊を目の当たりにしています。

経済の状態は社会的にも大きな影響をもたらします。まず失業率が上がると凶悪事件の数と自殺率が増加します。

今、私たちは世界経済崩壊の現場にいます。これは過去3年間言い続けてきたことです。その時人々は「頭がおかしくなったのではないか」といいました。「荒野の裸の王子」とも。今こうやって「荒野の王」と書いたTシャツも着ています(笑)

2012年にこのようなことが起こると予想したものはいませんでした。まだそういう兆候はなかったのです。今、どの町に行っても経済状況の影響を見て取ることができます。有名な経済評論家も、今回の状況は巷の人々にまで及ぶだろうと言っています。そして今サタンがやりたかったことをしようとしています。それは人類を支配する、世界的で巨大な中央集権・独裁権力の構築です。

堕落した、サタン的な国際連合が主導しています。お父様も国連をカインUNと呼ばれました。それを独裁的な宗教のトップであるローマ法王が支持しています。気候変動など様々なものは結局お金集めに他なりません。世界人類に税を課すのと同じです。二酸化炭素排出問題にしても貪欲な人類はその代償を支払わなければならないというのです。これがいわゆる「エリート」たちの考えることです。こうして今、世界が艱難の時代に入ったことを知りました。

艱難の時代において、このみ言の重要性が際立ちます。というのも、艱難の時代、誰しも恐ろしいでしょう?先が予想できないからです。一生かけて蓄えたものが一瞬で消えることもあるのです。

ヨーロッパでは過激なイスラムの流入が止まりません。もちろんそのすべてが過激なわけではありません。しかし10%は過激な思想を持っているでしょう。サウジアラビアのワッハーブ派を背景とする者たちです。先週は十字軍の歴史を学びました。ムスリム(イスラム教徒)による奴隷貿易の性格が(西洋とは)まったく異質なものであることを知りました。

恐怖に取り囲まれているというのです。み言にあるように、神様がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではありません。臆する霊はサタンから来ます。だから臆する霊と授受作用するとき、サタンに所有されたも同然です。サタンに主管されるというのです。

お父様が予言された通り、お母さまはお父様に背を向けました。新たに堕落の四位基台を考案し、独生女理論を構築。今や数々の公的な席上、二千年キリスト教の歴史は再臨主である独生女を迎えるためのものであったと公言してはばかることがないのです。

これは異端というよりもレズビアン神学です。神様の種のない女性の花婿が来る。そしてすべての女性は彼女と結婚しなければならない。こうしてレズビアン神学が成立します。一方夫は男女ともに交わらなければなりません。家庭連合の男たちはバイセクシャルになるのです。なぜなら妻が女性と交わるのですから。文字通りサタンの三位基台造成です。最も忌まわしいものが造りだされるのです。

これは非常に危険なことです。この中に晒されていると魂の破壊は避けられません。どれほど神様と創造原理、結婚、四位基台に背いていることでしょうか。

再臨主は神の血統をもってこられます。これまで何度もお話ししたように、三日儀式と祝福は二千年のキリスト教神学が明らかにできなかったことを見事に明かしています。キリスト教神学では再臨主は「花婿」、「裁き主」、「王」、この三つの位相をもってこられます。だから私たちは花嫁(複数形)として主を受け入れるのです。また、「キリストの花嫁」は教会であるともみなされてきました。ですから私たちは皆、「キリストの花嫁」の立場に立っていると言えるのです。

ここで性別に関する混乱が生じることになります。例えばあなたがカトリックの僧侶であったとしましょう。あなたは現実として花婿であるキリストと結婚することになります。大きな問題が生じるでしょう。この件はキリスト教世界では不問に付されてきました。カトリック内部でホモセクシュアルおよび子供に対する性暴力が頻繁に起こるのも理解できます。

キリストの「花嫁」であることを重要視していくと、プロテスタントの聖職者も性的自覚において混乱し、ゲイになってしまいます。

キリストの花嫁として花婿キリストを待つという考えがこういう混乱を生むのです。これが継続してずっときました。

ですからお父様が祝福を始められ、三日儀式を定められることにより、神様との関係において、その位置関係を絶対的に明確にされました。

「キリストの花嫁」とは一体何であるのか。

三日儀式で明らかです。神様の祝福を受けた時点で、女性は堕落エバの立場からキリストの花嫁、復帰されたエバの立場に立ちます。キリストの花嫁が女性ですから、これはごく正常なことでしょう。

一方で夫は堕落した天使長の立場から神の息子の位置に戻らなければなりません。息子はその父親の種を宿す体です。息子は父親の種を持っているのです。ですから偽りの種を与えた堕落天使長の立場から、神様の種をもつ神の息子に帰るのです。こうすることで、神様の体であるキリストと肉体的にも一つになることによって、夫は神様の血統を持つ神の息子となり、妻は夫を通して神様から愛されるべきキリストの花嫁となるのです。

この内容は、その原理においてお父様が絶対性、聖婚について語られた内容と完全に一致しています。結婚生活における聖なる貞操、聖なる性。

結婚前の独身時代は神様の息子、娘として存在するのです。このように位置が明確です。「性」において曖昧なところが一つもありません。『自分は戦士で男だけれども「花嫁」になるのか』などという問題が起こりません。キリスト教世界における同性愛の原因が実はここに潜んでいました。

こうしてすべての位置が明確になりました。これがなければキリスト教の底流には常に同性愛への志向性が潜み続けるのです。神様の憎むべきものです。

祝福式と三日儀式がどれほど大きな力を持っているのかわかりますか。

マクロとミクロにおける摂理の進展をみるとき、そこに強い関連性があることがわかります。私たちが独裁と正当性なき権力に対して強く戦えば戦うほど、一般社会でもプロテスタントに属する人々が立ち上がってその声を上げ始めるのを見ることができます。トランプ氏など、色々な所から声が上がるのです。

イスラム過激派やキリスト教を憎む急進左派などが将来、善なる世界を築くことは絶対ありません。彼らはカトリックのような独裁体制を持つ宗教はまだ容認するかもしれませんが、とくにプロテスタントを攻撃します。それは権力を徹底的に分散しているからです。

プロテスタント信仰だけが、過去200年、人類が享受してきた自由を造りだしたのです。地方分権、一極集中しない権力構造、これらは一体どこからきたのでしょう。神様との直接な関係を重要視するプロテスタントの伝統から起こったのです。カトリックではありません。カトリックはこれまで、ファシストを支持し、ヒットラーをさえ指示した歴史があります。なぜなら自分たちも中央集権だからです。現在、サタン側の世界政府の構想を支持しています。

しかしこのプロテスタントは左翼から徹底的に憎まれています。プロテスタントは反抗的だ、頭がおかしい、さまざまな政策に反対する、へそ曲がりで従わない、などと毎日のように攻撃されています。だからこそ自由の基礎を造りだしたというのです。力が分散された組織を外から一掴みに主管することは難しいということです。

大崩壊のとき、人々の資産が一瞬に消えるような時代、実際、多くの経済評論家は今回の経済危機は、大恐慌(1930)よりも厳しいだろう、その影響は一人一人の生活にまで及ぶだろうといっています。 今アメリカ国民の51%が給料ぎりぎりで生活しており、新たな統計によると中流家庭が過半数を割って49%になったということです。アメリカ史上、中流家庭の割合が50%を切ったことは過去にありません。(アメリカは)衰退しているのです。
将来は明るくありません。

しかしここで知っておかねばならないことは、艱難の時代は神様の栄光の前兆であるということです。キリスト教徒は処刑され、牢に入れられました。しかしそれはいつまでも継続することはありませんでした。今も攻撃を受けていますが、それは続かないということです。その迫害こそ主を迎える場を用意するのです。そして神の栄光の下、御力と権威をもってサタンの偽りの権威をすべてこの地から拭い去られるのです。

この艱難の時代に備えることは必要ですが、臆する霊に麻痺されてはいけません。艱難はキリストの来臨、神の国の到来の証です。

聖書は艱難の後キリストが来られる様子を描いた部分で、「その着物にも、そのももにも、『王の王、主の主』という名がしるされていた。(黙示録19:16)」という箇所があります。考えてみれば「もも」に書かれているというのは不思議です。なぜ「もも」なのか?

ここにいる、ある若者が「ももは、ももの内側のことである」と啓示を受けたそうです。ももの内側は種に近いのです。神様の種です。ギリシャ語でスペルマ、英語でスパーム(精子)のことです。ではその種は生きた細胞です。父親が何者か、ということのすべての情報を備えています。
キリストの正体が「もも」に書かれていたというのです。

今週、国進兄さんが来たとき、お父様のお写真を見ておもしろいことを言いました。

「写真を見てごらん。お父様のももに三大王権の名前が書かれているではないか。」

e5889de4bba3e78e8b-e79c9fe381aee3818ae788b6e6a798

私もそれを聞いてたいへん驚きました。それは意図したことではありません。私たちはただお父様の顔や胸に書くことを避けただけでした。この三代王権はお父様御自身が用意されたものです。ここから自由と責任にもとづく天一国憲法も生まれました。

ますます悪化する国際情勢、迫害の激化、イスラム過激派の台頭、すでにヨーロッパで起こりつつある文明間の衝突、確かにこれらは現実に起きています。しかし神様の栄光と王国の到来があることを忘れてはなりません。良くなる前に、一旦悪くなることも必要でしょう?

天聖教143

私が監獄に入って手錠をかけられて暮らす立 場に立ったとしても、「私」を拘束させ得ない愛があるのです。私が腰を曲げ、眠ることのできない立場にあると きに、夜に起きると手が光を放っていたのです。なぜ光るのでしようか。神様が抱いてくださっているからです。 それが分かったのです。ですから暗い部屋でも光を放ったのです。…私の神様は愛の神様なので(す)

このみ言はこの部分と通じます。

2テモテ(1:10)
キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不死とを光の下に示されたのである。

神様を讃美するとき超自然的世界に入って行く、超自然圏に入って行く。そこで神様と親しく交わることができるのです。迫害のさなかにありながら歌って感謝することは人には狂ったように見えるかもしれません。

「確かに、この世では苦難と悲しみが山ほどあります。 しかし、元気を出しなさい。 わたしはすでに世に勝ったのです。(ヨハネ16:33)」聖書にもこうあります。

苦難の時こそ、真の信仰者、神様の息子、娘にとって喜びと神様の御力を求める時です。これが重要です。世界の崩壊が進んでいく中においても神様を讃え讃美歌を歌い続けるのです。讃美歌はただの歌ではありません。暗闇の中で神様に捧げる魂の叫びです。

  
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2016年1月24日「光は闇に勝つ」 文亨進師 【英語説教日本語訳】その2

Light Overcomes Darkness   Jan. 24  2016   Rev. Hyung Jin Moon   Sanctuary Church Newfound PA on Vimeo

「光は闇に勝つ」  Light Overcomes Darkness

01/26/2016

キリストの「花嫁」であることを重要視していくと、プロテスタントの聖職者も性的自覚において混乱し、ゲイになってしまいます。

キリストの花嫁として花婿キリストを待つという考えがこういう混乱を生むのです。これが継続してずっときました。

ですからお父様が祝福を始められ、三日儀式を定められることにより、神様との関係において、その位置関係を絶対的に明確にされました。

「キリストの花嫁」とは一体何であるのか。

三日儀式で明らかです。神様の祝福を受けた時点で、女性は堕落エバの立場からキリストの花嫁、復帰されたエバの立場に立ちます。キリストの花嫁が女性ですから、これはごく正常なことでしょう。

一方で夫は堕落した天使長の立場から神の息子の位置に戻らなければなりません。息子はその父親の種を宿す体です。息子は父親の種を持っているのです。ですから偽りの種を与えた堕落天使長の立場から、神様の種をもつ神の息子に帰るのです。こうすることで、神様の体であるキリストと肉体的にも一つになることによって、夫は神様の血統を持つ神の息子となり、妻は夫を通して神様から愛されるべきキリストの花嫁となるのです。

この内容は、その原理においてお父様が絶対性、聖婚について語られた内容と完全に一致しています。結婚生活における聖なる貞操、聖なる性。

結婚前の独身時代は神様の息子、娘として存在するのです。このように位置が明確です。「性」において曖昧なところが一つもありません。『自分は戦士で男だけれども「花嫁」になるのか』などという問題が起こりません。キリスト教世界における同性愛の原因が実はここに潜んでいました。

こうしてすべての位置が明確になりました。これがなければキリスト教の底流には常に同性愛への志向性が潜み続けるのです。神様の憎むべきものです。

祝福式と三日儀式がどれほど大きな力を持っているのかわかりますか。

マクロとミクロにおける摂理の進展をみるとき、そこに強い関連性があることがわかります。私たちが独裁と正当性なき権力に対して強く戦えば戦うほど、一般社会でもプロテスタントに属する人々が立ち上がってその声を上げ始めるのを見ることができます。トランプ氏など、色々な所から声が上がるのです。

イスラム過激派やキリスト教を憎む急進左派などが将来、善なる世界を築くことは絶対ありません。彼らはカトリックのような独裁体制を持つ宗教はまだ容認するかもしれませんが、とくにプロテスタントを攻撃します。それは権力を徹底的に分散しているからです。

プロテスタント信仰だけが、過去200年、人類が享受してきた自由を造りだしたのです。地方分権、一極集中しない権力構造、これらは一体どこからきたのでしょう。神様との直接な関係を重要視するプロテスタントの伝統から起こったのです。カトリックではありません。カトリックはこれまで、ファシストを支持し、ヒットラーをさえ指示した歴史があります。なぜなら自分たちも中央集権だからです。現在、サタン側の世界政府の構想を支持しています。

しかしこのプロテスタントは左翼から徹底的に憎まれています。プロテスタントは反抗的だ、頭がおかしい、さまざまな政策に反対する、へそ曲がりで従わない、などと毎日のように攻撃されています。だからこそ自由の基礎を造りだしたというのです。力が分散された組織を外から一掴みに主管することは難しいということです。

大崩壊のとき、人々の資産が一瞬に消えるような時代、実際、多くの経済評論家は今回の経済危機は、大恐慌(1930)よりも厳しいだろう、その影響は一人一人の生活にまで及ぶだろうといっています。 今アメリカ国民の51%が給料ぎりぎりで生活しており、新たな統計によると中流家庭が過半数を割って49%になったということです。アメリカ史上、中流家庭の割合が50%を切ったことは過去にありません。(アメリカは)衰退しているのです。
将来は明るくありません。

しかしここで知っておかねばならないことは、艱難の時代は神様の栄光の前兆であるということです。キリスト教徒は処刑され、牢に入れられました。しかしそれはいつまでも継続することはありませんでした。今も攻撃を受けていますが、それは続かないということです。その迫害こそ主を迎える場を用意するのです。そして神の栄光の下、御力と権威をもってサタンの偽りの権威をすべてこの地から拭い去られるのです。

この艱難の時代に備えることは必要ですが、臆する霊に麻痺されてはいけません。艱難はキリストの来臨、神の国の到来の証です。

聖書は艱難の後キリストが来られる様子を描いた部分で、「その着物にも、そのももにも、『王の王、主の主』という名がしるされていた。(黙示録19:16)」という箇所があります。考えてみれば「もも」に書かれているというのは不思議です。なぜ「もも」なのか?

ここにいる、ある若者が「ももは、ももの内側のことである」と啓示を受けたそうです。ももの内側は種に近いのです。神様の種です。ギリシャ語でスペルマ、英語でスパーム(精子)のことです。ではその種は生きた細胞です。父親が何者か、ということのすべての情報を備えています。
キリストの正体が「もも」に書かれていたというのです。

今週、国進兄さんが来たとき、お父様のお写真を見ておもしろいことを言いました。
「写真を見てごらん。お父様のももに三大王権の名前が書かれているではないか。」

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私もそれを聞いてたいへん驚きました。これは意図したことではありません。私たちはただお父様の顔や胸に書くことを避けただけでした。この三代王権はお父様御自身が用意されたものです。ここから自由と責任にもとづく天一国憲法も生まれました。

ますます悪化する国際情勢、迫害の激化、イスラム過激派の台頭、すでにヨーロッパで起こりつつある文明間の衝突、確かにこれらは現実に起きています。しかし神様の栄光と王国の到来があることを忘れてはなりません。良くなる前に、一旦悪くなることも必要でしょう?

天聖教143

私が監獄に入って手錠をかけられて暮らす立 場に立ったとしても、「私」を拘束させ得ない愛があるのです。私が腰を曲げ、眠ることのできない立場にあると きに、夜に起きると手が光を放っていたのです。なぜ光るのでしようか。神様が抱いてくださっているからです。 それが分かったのです。ですから暗い部屋でも光を放ったのです。…私の神様は愛の神様なので(す)

このみ言はこの部分と通じます。

2テモテ(1:10)
キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不死とを光の下に示されたのである。

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神様を冷遇する恩知らずの統一教会の群れとなってはなりません

天聖教137

天国を築いて生きる人でなければ天国へ行くことはできません。私が監獄に入って手錠をかけられて暮らす立 場に立ったとしても、「私」を拘束させ得ない愛があるのです。私が腰を曲げ、眠ることのできない立場にあると きに、夜に起きると手が光を放っていたのです。なぜ光るのでしようか。神様が抱いてくださっているからです。 それが分かったのです。
 
 ですから暗い部屋でも光を放ったのです。私がうめき声と泣き声を聞いて 監房の隅で粛然としていると、次の日の朝には、みなはったい粉の包みを私に持ってきてくれたものです。通りを越えて、「どこどこの監房の何号の所に、お前がこれを持っていかなければ、この監房全体が安らかではなく、お前の家が安らかではないので持っていってあげなさい」と言うのです。私の神様は愛の神様なので、このような神様を冷遇する恩知らずの統一教会の群れとなってはなりません。(137-202,1986.1.1)
 
 
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2016年1月24日「光は闇に勝つ」 文亨進師 【英語説教日本語訳】その1

Light Overcomes Darkness   Jan. 24  2016   Rev. Hyung Jin Moon   Sanctuary Church Newfound PA on Vimeo

「光は闇に勝つ」  Light Overcomes Darkness

01/26/2016


テモテヘの第二の手紙一章
1:6こういうわけで、あなたに注意したい。わたしの按手によって内にいただいた神の賜物を、再び燃えたたせなさい。 1:7というのは、神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊なのである。 1:8だから、あなたは、わたしたちの主のあかしをすることや、わたしが主の囚人であることを、決して恥ずかしく思ってはならない。むしろ、神の力にささえられて、福音のために、わたしと苦しみを共にしてほしい。 1:9神はわたしたちを救い、聖なる招きをもって召して下さったのであるが、それは、わたしたちのわざによるのではなく、神ご自身の計画に基き、また、永遠の昔にキリスト・イエスにあってわたしたちに賜わっていた恵み、 1:10そして今や、わたしたちの救主キリスト・イエスの出現によって明らかにされた恵みによるのである。キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不死とを明らかに示されたのである。

み言は本当に強力です。特に7節、「神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではない」という箇所は重要です。というのも今、艱難の時代が始まりました。世界的な統計を見てもそれが分かります。シュミタ(安息年)およびその翌年に多くの戦争が起こって来ました。とりわけ中東でそれがいえます。

ある経済評論家のレポートによれば中国で2016年の取引が開始してから4日間の間に緊急取引停止が2度行われました。またダウ平均では今年最初の3週間で史上最安値を更新しました。過去にこのような例はありません。

2008年、2001年に株価の暴落があったといっても、今よりは、まだましだったということです。世界の株式資産の5分の1にあたる、総額15兆ドルのお金がこの間、世界の株式市場から消え去りました。経済活動の状態を示す主要経済指数の一つであるバルチック海運指数(BDI)でも史上最低を記録したそうです。ウォールマート(訳注:世界最大のスーパーマーケットチェーン)は2016年最初の3週で世界中の店舗のうち2069の店舗を閉鎖。失業率は過去半年のうち最高レベルに達しました。

また私も初めて耳にしたのですが、アジアの船舶業の状況を示す、韓国船舶指数というものがあるそうです。それも13.8ポイント低下して史上最低を記録したといいます。世界経済が混迷・低迷していることが、これらのことからわかります。2008年の株価暴落はシュミタより予測できました。2001年もそうです。今回のシュミタは2015年に終了しましたがその翌年の最初にこの世界経済の崩壊を目の当たりにしています。

経済の状態は社会的にも大きな影響をもたらします。まず失業率が上がると凶悪事件の数と自殺率が増加します。今、私たちは世界経済崩壊の現場にいます。これは過去3年間言い続けてきたことです。その時人々は「頭がおかしくなったのではないか」といいました。「荒野の裸の王子」とも。今こうやって「荒野の王」と書いたTシャツも着ています(笑)

2012年にこのようなことが起こると予想したものはいませんでした。まだそういう兆候はなかったのです。今、どの町に行っても経済状況の影響を見て取ることができます。有名な経済評論家も、今回の状況は巷の人々にまで及ぶだろうと言っています。そして今サタンがやりたかったことをしようとしています。それは人類を支配する、世界的で巨大な中央集権・独裁権力の構築です。堕落した、サタン的な国際連合が主導しています。お父様も国連をカインUNと呼ばれました。それを独裁的な宗教のトップであるローマ法王が支持しています。気候変動など様々なものは結局お金集めに他なりません。世界人類に税を課すのと同じです。二酸化炭素排出問題にしても貪欲な人類はその代償を支払わなければならないというのです。これがいわゆる「エリート」たちの考えることです。こうして今、世界が艱難の時代に入ったことを知りました。

艱難の時代において、このみ言の重要性が際立ちます。というのも、艱難の時代、誰しも恐ろしいでしょう?先が予想できないからです。一生かけて蓄えたものが一瞬で消えることもあるのです。ヨーロッパでは過激なイスラムの流入が止まりません。もちろんそのすべてが過激なわけではありません。しかし10%は過激な思想を持っているでしょう。サウジアラビアのワッハーブ派を背景とする者たちです。先週は十字軍の歴史を学びました。ムスリム(イスラム教徒)による奴隷貿易の性格が(西洋とは)まったく異質なものであることを知りました。

恐怖に取り囲まれているというのです。み言にあるように、神様がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではありません。臆する霊はサタンから来ます。だから臆する霊と授受作用するとき、サタンに所有されたも同然です。サタンに主管されるというのです。

お父様が予言された通り、お母さまはお父様に背を向けました。新たに堕落の四位基台を考案し、独生女理論を構築。今や数々の公的な席上、二千年キリスト教の歴史は再臨主である独生女を迎えるためのものであったと公言してはばかることがないのです。

これは異端というよりもレズビアン神学です。神様の種のない女性の花婿が来る。そしてすべての女性は彼女と結婚しなければならない。こうしてレズビアン神学が成立します。一方夫は男女ともに交わらなければなりません。家庭連合の男たちはバイセクシャルになるのです。なぜなら妻が女性と交わるのですから。文字通りサタンの三位基台造成です。最も忌まわしいものが造りだされるのです。

これは非常に危険なことです。この中に晒されていると魂の破壊は避けられません。どれほど神様と創造原理、結婚、四位基台に背いていることでしょうか。

再臨主は神の血統をもってこられます。これまで何度もお話ししたように、三日儀式と祝福は二千年のキリスト教神学が明らかにできなかったことを見事に明かしています。キリスト教神学では再臨主は「花婿」、「裁き主」、「王」、この三つの位相をもってこられます。だから私たちは花嫁(複数形)として主を受け入れるのです。また、「キリストの花嫁」は教会であるともみなされてきました。ですから私たちは皆、「キリストの花嫁」の立場に立っていると言えるのです。

ここで性別に関する混乱が生じることになります。例えばあなたがカトリックの僧侶であったとしましょう。あなたは現実として花婿であるキリストと結婚することになります。大きな問題が生じるでしょう。この件はキリスト教世界では不問に付されてきました。カトリック内部でホモセクシュアルおよび子供に対する性暴力が頻繁に起こるのも理解できます。

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天一国市民の銃所持に違和感を感じますか?

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サンクチュアリ教会が、その「天一国市民権利章典」でアメリカ合衆国憲法に準じて市民の武器保有・携帯の権利を認めたことに対して、それがアメリカ合衆国、ひいては「天一国」の建国原理の一部であることを以前、当ブログで説明した。

しかしその記事をおそらく読んでおられない方々が「武器保有・携帯の権利」に対する素朴な違和感から発言しているのを最近目にした。

【4研の理念と立場そしてヴィジョン】9.統一教会諸派と4研の立場の違い「亨進様派について」
北朝鮮の核実験とサンクチュアリ教会が主張する銃武装の是非

そこでもう一度、次のことを確認しておきたい。

アメリカ合衆国が憲法で武器保有・携帯の権利を認めているのは、それが建国原理の一部であり、単なる市民個人の自己の身体を守る権利の量的拡張ではないということ。

ボリシェヴィキの革命家、マルクス主義思想家のレフ・トロツキーはブレスト-リトフスクで「すべての国家は暴力の上に基礎づけられている」と喝破した。彼が国家に与えたこの定義はマルクス主義の枠をこえ、ドイツの社会学者・経済学者マックス・ヴェーバーもこの定義を「実際正しい」と認めている(「職業としての政治」1919)

例えば誰かが包丁を振り回していたとする。そこに警官がやってくる。彼はもちろん素手では来ない、「拳銃」というより強力な「暴力Gewalt」を持ってくる。そのことによって秩序は保たれる。

話を敷衍すれば世界で紛争が絶えないのも、(少なくとも堕落世界においては)本質的にいかなる国も他国を凌駕し超越するだけの「暴力(武力)」がないからだと言える。それを今まで何とかかろうじてボランティアで行ってきたのがアメリカだ(世界の警察官)。 しかしアメリカの比較優位も崩れ(オバマ大統領は、『アメリカは世界の警察官ではない』と明言した)、中国、ロシアが独自のイデオロギーをもって台頭しているのが現在、そして近未来の危うい現実だ。

この本来、国家に集中すべき「暴力(武力)」を、あたかも国政の方向を決める最終決定権を投票権という形で市民に分散させるように、「武器の所持」を基本的人権の一つとして市民に分散させるという、ある種凄みのある民主主義をアメリカ合衆国は、その建国・独立の経験から採用した経緯がある。その根底には人は武力に主管されず、人が武力を主管するという、一種の性善説とも呼ぶべき、神の子である人間に対する深い信頼がある。これが17~18世紀プロテスタンティズムに基づくものであることは言うまでもない。

また合衆国憲法修正第2条(武器所有の権利)は、祖国を守る市民の責任という別の観点から引用される場合もある。

jfk-2nd-amendment

”すべての国民は祖国を守るための用意をしていなければならない。そのためにも修正第2条は重要であり続けるだろう” J.F.Kennedy 

これら2通りの解釈は実は表裏一体であって、一方は国民の自由、他方(ケネディ大統領)は国民の責任に重心をおいて述べているに過ぎない。

この事実を認識していないと、「銃所持」に関して「見解の相違」ではなく「見解」をつくる前提となるべき基礎知識が欠落していることにより議論がかみ合わない。その結果、次のような誤解が生まれる。

アメリカの権利章典は、当然のことながら「悪」が現存する現実世界(堕落世界)において個人の権利を守るために制定されたものです。
そこには、国家や支配者(独裁者)が市民の権利を不当に抑圧してきた歴史への反省が込められています。それゆえ国家や、あるいはその他の「敵」から自らを守るために、武器を持つことも権利として認められています。

「サンクチュアリ教会『天一国市民権利章典』についての考察」第4イスラエル研究会

上の文章から読み取れることは修正第2条「武器保有の権利」が単なる正当防衛の権利としてのみとらえられているということだ。

ここで再度、過去の記事をアップさせて頂く。

天一国市民の武器所有の自由 2015年10月8日の過去記事から *一部編集・加筆

ヨナニムの銃所持にかんする発言が少なからぬ人々を困惑させているようだ。

それに関して補足説明を加えることにした。

日本人(韓国人もそうだろう)の感覚では「危ない銃は取り締まるのが普通だろう」と言うのが通常の考えであろう。日本人、韓国人を含むアジアの国の人々、その他、世界の多くの国の人々にとって、誰でも銃を持てる(もちろんある程度の規制はあるが)このアメリカ固有の文化が理解できないのではないか。それは私も日本人として十分納得できる。ところが一つそこに欠落している観点がある。それは何か。

銃の所有はアメリカの単に文化、習慣ではなくアメリカの存在原理だということだ。

国民の銃所持を認める国は多い。しかしそれらはすべて、国家が市民に与える許可、恩恵としてある権利だ。つまり国家のみが武器保有の権限を持ち、原則的に市民の武器所有は禁止ということを意味する。ところがアメリカ合衆国では市民の銃所持は国家が侵してはならない国民の基本的人権なのだ。国民が主体である。

アメリカ合衆国という国は近代アベル型民主主義の総本家といっていい。民主主義は国家のすべてを可能な限り国民、市民に分け与える。国政の方向を決める最終的決定権は選挙権(各一票)という形で分散され、個人の自由を制限するものは最小限に限られる。そして国家を国家たらしめている強制力を担保するための「力」つまり武力・武器であるが、なんとその武力・武器さえも個人に分散させるという何とも徹底した民主主義ぶりなのだ。本家民主主義の凄みと私は呼びたい。

アメリカ合衆国という国の形を決める文書は3つある。独立宣言、合衆国憲法、憲法修正条項だ。

その中の一つ、独立宣言(1776)に「革命権」(抵抗権ともいう)が規定されている事実をご存じだろうか。

われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等で あり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。そして、いかなる形態の政府であれ、政府がこれらの目的に反するようになったときには、人民には政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の権力を組織する権利を有するということ、である。

軍事力、警察力をもつ政府を改造または廃止する(つまりクーデターを起こす)ためには人民が素手であっては不可能だ。その権利を担保するものとして憲法修正第2条があるのだ。いくら独立宣言で悪い政府を改造、廃止できると言ってもその手段がなければ絵空事に過ぎない。そこで次の条文がある。

合衆国憲法修正第2条[武器保有権] [1791 年成立]

規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない。

アメリカはなかなか腹の据わった国なのである。人民を抑圧するおかしな政府が権力を握ったら武力で倒せというのだ。これを独立宣言で奨励し、そのための武器所有を憲法で認める。これがアメリカの建国の父が設計したアメリカという国の形だ。まあ建国の父もアメリカがこれほどの大国になることを想定してはいなかっただろう。

サンクチュアリの天一国憲法が採用する独立宣言に描かれる「革命権」(抵抗権)とそれを担保する修正第2項についてヨナニムは語っておられたのである。

銃の所持を許すか否かは彼の国では建国精神に関わることなのだ。この建国の理念とキリスト教精神を何より重視するのが保守的な共和党であり、時代の流れに応じて人間中心の考えで外的に変えていこうとするのがリベラルな民主党である。だから民主党の大統領は銃を規制したがる。

これは何千年にわたって皇帝や天帝が中心にいたアジア人にはこのメンタリティは理解しづらい。太閤秀吉が刀狩をしたとき易々とそれに応じる従順な日本人にとっては特にそうであろう。

だから単純に銃所持を支持するから暴力的、カイン的と決めつけるのは気が早い。銃所持の背景には歴史哲学が存在する。

確かにアメリカでは時々悲惨な銃の乱射事件が起こる。事件のたびにさすがのアメリカ人も銃規制必要の声をあげるが建国精神にはあらがえずにその声は立ち消えになる。ケネディ大統領暗殺の時も、ロバート・ケネディ暗殺の時もキング牧師暗殺の時もそうだった。しかし国民が感情的になって「銃規制」を叫ぶ時、共和党の議員が決まって言うセリフがこれだ。

「銃の引き金を引くのは人の指ではなく人の心だ」

だからキリスト教精神に戻り家庭の価値(Family value)と道徳教育を深化すべきだと共和党は主張するのだ。民主党が主張する外的解決をあてにせず本質的な内的問題を先に解決すべきだと。

さてサンクチュアリ教会の理念と思想は亨進ニムと国進ニムの二人のものだと言っていい。天一国の具体的政治理念について国進ニムの「自由社会」の中でかなり詳細に語られている。この思想を亨進ニムも共有している。お二人は18世紀後半、建国当時の共和体制が最も天一国に近いと認識されている。

なぜか。それはアメリカが再臨主を迎えるべく聖書的原理に基づいて立てられ準備された国だからだ。建国当時は、300年経った現在のアメリカと違って純粋に摂理の中心国家だった。そこには神様と摂理の息遣いが生き生きとあった。そこに再臨主の真理と神霊が備わって地上天国が完成するはずであったからだ。だから新しい天一国もそこから始める。

ルネッサンスの合い言葉が「古代ギリシャ・ローマに還れ」であったごとく、「神様が祝福したアメリカ建国精神に還れ」というわけである。

そういう理由で天一国版・権利の章典もほとんどアメリカの人権条項そのままなのだ。必要最小限の小さな政府と大きな自由と責任が与えられる個人―という図式だ。そして抵抗権を担保するための武器所有の権利がでてくる。サンクチュアリの政治理念を既存の政治思想の中で位置づけるとリバタリアニズムの色彩の濃い共和制だと考えていい。(管理人の個人的見解)

天国に武器?

確かに矛盾を感じさせる。しかし人々の堕落性が徐々に脱げていけば戦争もそれに応じて減るし、殺人などの刑事事件も減るだろう。武器を持たせると殺人事件が増えるような社会、国では天国など一億年経ってもやってこないだろう。

しかし人の堕落性が消えていく社会では自動的に銃自体の必要がレジャー目的以外なくなるだろう。天一国の成否のすべては人々の堕落性を消し去る速度に掛っているのだ。今の現実世界を見て一朝一夕にそこまで行くことは考えられないので経過措置としてアメリカの初期理念が必要だというのである。あとは個人の内的革命、個性完成で自動的に実体天一国はやって来るという考えだ。 

彼らは剣を鋤に,槍を刈り込みばさみに打ちかえる。
国は国に敵対して剣をあげず、
戦いを学ぶことはもはやない。イザヤ2:4

神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言われた、「神の国は、見られるかたちで来るものではない。また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は実にあなたがたのただ中にあるのだ」。ルカ福音書17章20節、21節

*以上は管理人の個人的感想及び見解でありアメリカ本部の公式見解ではありません。

武器所有の背景について少し理解できた
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