2016年4月17日「天国の種をまく人」【英語説教日本語訳】その3

Kingdom Sower   April 17  2016   Rev. Hyung Jin Moon 1  Unification Sanctuary Newfoundland PA on Vimeo.png

 
また、23節にはこうあります。「良い地にまかれたものとは、御言を聞いて悟る人のことであって、そういう人が実を結(ぶ)」

真に天一国のしくみと天一国憲法の描く自由と責任について「聞いて悟る」とき「実を結ぶ」のです。そしてその実は「百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなる」。

これもこの聖句の謎です。イエス様はなぜ「百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなる」とおっしゃったのでしょうか。この点は天一国において非常に重要な問題です。

社会主義、共産主義などの全体主義と自由な体制の違いは全体主義では平等な賃金、平等な成果を約束することで嫉妬心を煽りますが、神様側の自由な体制では機会の平等を保障しますが必ずしも平等な成果を約束しません。

「百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなる」、つまりその成果はどれだけ人々に奉仕したのか、社会の役に立ったのか、その高で決まるのです。ただしその自由な交流への機会は平等に開けています。
結果はあなた自身の奉仕の内容で決まるのです。

例えばアクアポニックス(さかな畑)に懸命に精力を投入して、日夜、顧客のためにより効率的で生産的なもの、より廉価なシステムのための改良に取り組むなら、顧客から祝福を得るでしょう。彼らは進んであなたの商品を買い求め、ビジネスを支援してくれるでしょう。

狂ったように顧客のために奉仕し、為に生き、社会に良きものを提供し、人々の暮らしを向上させる。そうすると百倍の祝福を受けるでしょう。そこまで熱心ではない供給者がいれば顧客は比較してより熱心な供給者を祝福するというのです。

機会は平等だけれども結果が異なるということです。自由な社会では無限の機会が存在します。共産国では仕事を自由に見つけることは難しいですが、自由な体制ではその自由に基づいて、雇い主が気に入らなければ職場を変えれば良いだけです。移動の自由があります。

どれだけ他の為に生き、愛し、奉仕するかで成果は「百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなる」のです。

マタイ13章

13:31また、ほかの譬を彼らに示して言われた、「天国は、一粒のからし種のようなものである。ある人がそれをとって畑にまくと、 13:32それはどんな種よりも小さいが、成長すると、野菜の中でいちばん大きくなり、空の鳥がきて、その枝に宿るほどの木になる」。

人類の堕落歴史ではその政治体制は全体主義に継ぐ全体主義でした。堕落以後、ほとんどの期間を全体主義の下で暮らしてきました。その間ずっと天使長の主管を受けてきたのです。

アッシリア、バビロン、ローマ、中国、日本、すべてにおいてそうでした。文化こそ違え同じ体制であったということです。おなじ寡頭制、専制的な体制であったのです。アフリカやフィリピンでも同様でしょう。根は同じものなのです。

天一国は種として始まります。人々の嘲笑を買うほどとても小さな種です。しかし巨大な衝撃をもたらします。小さなからし種を軽んじてはいけません。大きな樹になるのです。

大きな樹に成長するとき、そこに可愛らしいスズメだけが巣作りするのでしょうか。聖句には樹には「空の鳥」が宿るとあります。ハゲワシも空の鳥ですね。鷲もハヤブサも空の鳥です。ただし猛禽類(もうきんるい)です。この樹に巣をつくるのは虫をついばむ可愛らしいスズメだけではないのです。

天一国には鷲やハヤブサも宿るということです。自由と責任の天一国では中央銀行、独占的教育、中央主導の金融供給、中央軍、中央警察などの一切は法によって禁止されています。そこに多くの空の鳥がやって来るのです。そうした理由で天一国の人権条項の第二が自己防衛の権利になっているのです。自分や配偶者、子供、隣人に対する危険を見極める力が天一国の安全にとって重要な鍵になります。わかりますね。天一国の安全保障です。

天一国には悪人も入ることができるのです。麦と毒麦のたとえでも話しましたが、収穫がなされるまでは悪もそこに留まるという話です。天一国を考える場合、善人ばかり集まっているという理想主義的な考えからは離れなければなりません。ほとんどの人は信用に値する人たちでしょう、しかしそうでない人もいることを想定しなければなりません。全員が選択の自由をもつので悪を選ぶ人も中にはいてもおかしくありません。しかし強制的に悪を選択させるような破滅に至らせるような社会ではもちろんありません。

天一国においては善悪及び危険を見極めることが非常に重要になって来ます。あらゆる種類の鳥が天一国という樹に巣をつくるからです。天一国には悪人はいないなどと理想主義者の考えに浸ってはいけません。すべての聖句はその存在を告げています。

マタイ13章

13:33またほかの譬を彼らに語られた、「天国は、パン種のようなものである。女がそれを取って三斗の粉の中に混ぜると、全体がふくらんでくる」。

イエス様は「三斗の粉」と言われました。小麦粉の3つの部分と考えてもいいでしょう。そこに小さなパン種を入れるのです。

アメリカの独立戦争はどのような経過で起こりましたか。当時の三分の一の住民はイギリスからの独立に反対していました。また別の三分の一は無関心でした。残りの三分の一が独立派でそのために闘う者に資金を拠出しました。そして全人口の3パーセントが武器を持って戦いました。それを30パーセントの人が支えたのです。この3分割には大変興味があります。

三斗の粉、3分割された粉に入れられたパン種はそのすべてを膨らませたのです。全体主義の体制では嫉妬心を煽り、政府が持つ者から取り上げるように仕向けます。しかし自由の体制では全体の水位が高くなり豊かになることですべての人が恩恵を受けるのです。もちろん船の大きさは人それぞれであるとしても水位が上昇するとすべての船も上がるというのです。全国民の生活水準が上がるということです。アメリカの貧困層も最貧国では貧困とはなりません。その水位が違うからです。

天一国憲法を適用するなら全体が膨らみ始めるのです。すべての国民の生活水準が上昇するのです。個々人では異なるかも知れませんが、全体が一様に上がるということです。これを全世界に適用するのです。小さな天一国憲法が全世界に及ぶということです。聖霊を感じて奮い立ちます!

マタイ13章

13:44天国は、畑に隠してある宝のようなものである。人がそれを見つけると隠しておき、喜びのあまり、行って持ち物をみな売りはらい、そしてその畑を買うのである。

つまり宝の隠れた畑に投資するということです。畑ならどこでもいいという訳ではありません。投資をするなら宝の隠された畑に投資しなさいということです。投資をするなら天一国憲法のある所に投資しなさいというのです。そこは大きく膨らみ豊かになるからです。
イエス様は何と言われましたか?「聞いて悟るとき」豊かに実ると言いました。
 
 
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