第8回 ワシントンポスト記事 2世同士の論争とアメリカ草創期の米国メンバー【主のための臨戦態勢】

Two sons of Rev Moon have split from his church — and their followers are 1The Washington PostTwo sons of Rev Moon have split from his church — and their followers are armed The Washington Postimrs

主のための臨戦態勢(Locked and Loaded for the Lord)

文: Tom Dunkel  写真 Bryan Anselm

2018年5月 21日

翻訳:HARRY

10時30分になる直前、ティモシー・エルダーが全員にAR-15を各自のケースから取り出すように促した。

「銃口は慎重に上に向けて、引き金に指をかけないように」。

この瞬間のカメラのシャッター音がけたたましい。ピンクと白の礼服を着た付添人が行列を聖域へと先導し、それに武装して軍の戦闘服を着た3人の旗手がつづいた。

次いで、ショーン牧師 “二代王” と、彼の妻ヨナ・リー・ムーン “王妃” が登場する。2人とも白い服に身を包んでいる。そのすぐ後にはダークスーツを着て野球帽をかぶったジャスティン・ムーンが続く。

マザー康は、祭壇の白と金で飾られた椅子に腰かける。
マザー康の隣の席の上には姿なきレバレント・ムーンを象徴する王冠が置かれた。

ショーン牧師は、綴じられた一冊の天一国合衆国憲法を祭壇のテーブルの上に慎重に置く。彼の妻は金のAR-15を両手に抱えていた。

「王と王妃は憲法を守る位置に置かれた式典用のスタンドに鉄のつえをいま据えられます。」

エルダーが全体に説明する。

参加した約500名の花婿と花嫁が小さなカップに注がれたワインを共に飲んだ。
「夫と妻として永遠の絆を約束しますか?」
彼らは誓いを立てる。

王は長い祈りをしその祈りの中で、新郎新婦が、その「主権と武器を所持する権利、地を相続する権利、それらを社会主義、共産主義、政治サタン主義から守る」ことを再確認した。

夫と妻は次に指輪を交換した。サンクチュアリ(聖所)に拍手と喝さいが鳴り響く。

その外では、穏やかな言葉の争いが繰り拡げられていた。教会前の芝生のところで韓国のサンクチュアリの教会員の軍団が、国の分断に言及する6メートルほどの長さの横断幕を広げていた。

「ありがとうUSA。われわれはアメリカから受けた恩を決して忘れない。神に選ばれたトランプ大統領、38度線に戦術核兵器を配備して下さい」

胸までの高さのあるフェンスが道路沿いに張りめぐらされているが、サンクチュアリのメンバーが内側、抗議活動をする人たちは外側で動いていた。

この2派の敵対する者たちは、紳士的に議論を戦わせていた。
ギデオン・ラウチは20代後半の統一教会2世だが、所属をサンクチュアリに変えている。ギデオンは、ショーン(王様)の活動的な平和警察だ。

グラフィック・アーティストのテディ・ホーズは39才、サンフランシスコから飛んできた。テディ・ホーズはカルトに関するドキュメンタリー(訳注:A&E)出演のためにやってきた。彼も統一教会の2世として、イーストガーデンの近くで育ち、文家の家族とも近しい関係だった。ホーズは何年も前に教会を離れている。

「たった一発ですべてが変わってしまうこともあるんだ」ホーズはラウチに言った。

「銃を慎重に扱うべきというあなたの意見は完全に理解する」ラウチは答える。

ホーズ「周りの人たちに理解されないんじゃないかと思う。これでは人を怯えさせるだけだ・・」

ラウチ「これはわれわれの信じる世界がいかに素晴らしいものかということを人々が気付くきっかけになる。隣(となり)人を愛せよということがあなたの考えの中心でしょう。それは私も全面的に同意する・・・暴力の主唱者に決してなるなとわれわれは教えられている」

ホーズ「デビッド・コレシュもチャールズ・マンソンも2人とも黙示録をネタにした。なぜなら、聖書の中でも最も過激なものだからだ」

*訳注:デビッド・コレシュはブランチ・ダビディアンの教主。チャールズ・マンソンはアメリカのカルト指導者、犯罪者。終身刑で服役中に83才で死没)

このやりとりは10分ほど続いた。最後に2人はフェンス越しにハグをした。

祝福式の翌日、ジョージタウン大学出身のレジス・ハンナは60代の後半だが、最近、サンクチュアリ教会に参加するためペンシルベニアに引越してきた。レジスは妻ナンシーと一緒にカー・アームズのトミーガンのショールームに出かけた。

ドアの正面に、3体の動物が互いに重なる剥製(はくせい)が立っていた。ライオンとヒョウそしてアンテロープ。これらはすべてジャスティン・ムーンがタンザニアのサファリで仕留めたものだ。「インフォ・ウォーズ」がテレビの大画面に映されている。カーのピストルを持った、かかとの高いハイヒールを履いたスリット・スカートの美しい女性のポスターが2つの壁を飾っていた。

ハンナは拳銃を買うことを考えていた。彼はパナマから移ってきたが、パナマは銃規制の厳しい国だ。彼はそこで統一教会の宣教師として21年を過ごしていた。

彼と妻のナンシーは、いままで、多くの未婚のカップルの相談に乗ってきた。彼らはレバレント・ムーンのマッチングによるアメリカ人カップルとしては、きわめて早い時期に結婚したカップルだ。家庭をもって43年、2人の間に7人の子供がいる。

統一教会の分裂後、ハンナの家庭はショーン牧師に賭けた。レジス・ハンナは丸顔の穏やかな人物だが、現在、サンクチュアリ教会の有給のスタッフ(公職者)だ。祝福式典後の電話対応がいまの彼の仕事だ。教会本部の代表番号は彼の携帯電話につながるようになっている。折しも、ショールームに入るとすぐに電話が鳴った。ニュージャージーからだ。レジスはそれをスピーカーフォンに切り替えた。

「おまえたちは、まったく気違いか!宗教の意味も知らないのか!恥を知るべきだ!」

その1分後、また電話が鳴る。オクラホマからのものだ。

「まだ、もっとメンバーを受け入れる予定はあるのでしょうか。」ハンナは、その男性に日曜礼拝はYouTubeで視聴できることを伝えた。

すぐにまたかかってきた。

ブリティッシュコロンビア(カナダ)からだ。

「あなたたちがやっていることはすごくいい。ショーンが気に入った」

ハンナは「ありがとう、兄弟」と答えた。

韓鶴子が統一教会のトップに立ったことは波及効果をもたらし、すでに何百という教会員がハンナと同じ決断を下した。教会員がその忠誠をどこに向けるかによって、友人関係は裂かれ、結婚生活が破綻し、家族が分裂した。統一教会員の大半はまだ元の所にとどまっているが、その一部はショーン牧師の所に行き、またごく一部は兄のプレストン・ムーン(文顕進)がシアトルにつくった世俗のグローバル・ピース・ファウンデーションに移った。

またあるものは全く活動から身を引いた。

つづく(次回最終回)

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第8回 ワシントンポスト記事 2世同士の論争とアメリカ草創期の米国メンバー【主のための臨戦態勢】」への1件のフィードバック

  1. 私の妻パナマ宣教師や私は レジス・ハンナパナマ国家メシヤ夫妻を誇りに思います。
    元宣教師の方達は 2012年 冬 誰も宣教国の解隊式に疑問を持ちませんでした。
    どなたか もたれた方はおられましたか??
    私達夫婦は 腹立たしく家庭連合 特に韓オモ二 トクノウ ソンがやらかしたお父様に対する反逆にぶちきれ 憎悪しました。
    今回 ハンナさんにお会いして涙が出そうになりました。
    ありがとうございました。

    いいね: 1人

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