ポリティカル・コレクトネスは文化を蝕む癌細胞-チャールトン・ヘストン

チャールトン・ヘストン氏(Charlton Heston, 1923年10月4日 — 2008年4月5日)がNRA(全米ライフル協会)会長時代にブランダイス大学で行った講演から。

(動画の4:40まで)翻訳:管理人

ポリティカル・コレクトネスは文化を蝕む癌細胞

ほんの数週間前に、NRA(全米ライフル協会)の事務局長で、私の良き友人でもあるウェイン・ラピエが大統領(クリントン)の銃に対する政策についてテレビの全国放送でかなり率直な意見を述べました。それに対して個人的にも公的にも徹底的に叩かれました。

過去8年間、クリントン大統領はあらゆる銃規制を勝ち取ろうと奮闘してきました。本当です。しかし同時に、政治的な理由で、2万2千もの連邦政府の銃規制法を徹底的に執行することを拒み続けてきました。すでに法律書に記されている法律です。

ウェインは、銃で重罪を犯したものを厳しく起訴することが唯一の有効な方法、銃による殺人を半減させる方法だと語りました。

バージニア州リッチモンドでそれが上手くいきました。プロジェクト・エグザイルです。犯罪歴を持つ者は誰でも捕まったときに銃を所持していた場合、犯罪を実行したかどうかにかかわらず強制起訴、5年の刑を科す、司法取引はなしというものです。

このきっかけは、リッチモンドで勤務する勇敢な若き連邦地方検事補でした。ある夜、帰宅すると、娘がテレビの前に座って銃を撃ち合うドラマか何かを見ていました。娘はこう尋ねました「お父さん、誰かこれを何とかできないの?」

彼は「父さんならできるよ」と答えました。そして彼はNRAの支援を受けて成し遂げました。NRAは約1億円拠出したのです。必ずこのやり方なら上手くいきます。今、リッチモンドでは銃を振りまわす犯罪者は減っています。

クリントン政権がやらない資金提供を、NRAが実行しました。
「大統領による民間の銃対策への妨害は、かえって銃による暴力事件を許しているように見える」と言ったときウェイン・ラピエは本当のことを言ったに過ぎません。

もはやその言葉はウェインの意図したところからかけ離れたものになりました。メディアが2週間というもの連日、寄ってたかって彼を悪者扱いし、あざけり、中傷し続けました。他方でクリントン政権を検証することは一切ありませんでした。

実際、大統領は惨めなまでに銃器に関する連邦法を実施する意志に欠けています。善良な人間が、ポリティカル・コレクトでない言葉を吐いた、と言ってあげつらうことの方が、事実を掘り起こして文化的な闘争の犠牲者を救い出すことよりもよほど簡単です。

私に言わせるなら、ポリティカル・コレクトネスは暴政です。礼儀を装った暴政に過ぎません。メディアによるウェイン・ラピエの十字架刑の酷さに私は言葉を失いました。しかし同時に、声を限りに、この私たちの文化を蝕む文化的癌について発言しなければならないという、私の決意を一層堅固なものにしました。

最後に、ここにいる壮健な若者たちにやってもらいたいことがあります。どのような問題も両面で考えてほしい。そして権威を疑う勇気を持ってほしい。ビル・クリントンやダン・ラザー、ジョージ・ブッシュやアル・ゴアの言うことを鵜呑みにしないで、新聞の大見出や選挙演説、そしてテレビのニュースを額面通り受け取ることなく、その背後に深く潜むものを読み取ることをしてほしい。誰も信じてはいけない。マイケル・ジョーダンであろうとデニス・ミラーであろうと、このチャールトン・ヘストンの言うことも。

なぜなら誰にも先入観や偏見があるからです。皆さんはそのレトリックをよく調べ、かき分けてその一言一言の重みをよく調べ、測った上で自分で結論を出すことです。

2000年ブランダイス大学にて

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