保守系メディアが見た「鉄のつえ」祝福式(パート2)

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ペンシルバニアの教会がAR-15を祝福したというニュースは、既存のメディアまたソーシャルメディアを通じて大きく報道された。ペンシルバニア州の片田舎、ニューファンドランドで行われた世界平和統一聖殿の行事は、多くのメディアから異様で現実離れしたものとして嘲笑されたものだ。しかし、その派手な演出を脇に置いて考えてみるとき、教会の信者が一体、何百万のアメリカ人、そしてNRA(全米ライフル協会)とその考えにおいてどれほど異なっているというのだろうか。

その答えは、「さほど変わらない」というものだ。

WhoWhatWhyは先週、教会を二度訪れ、銃を携帯する祝福式に参加してみて、他のメディアが見落としている点をいくつか発見した。

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まず一つ目、これがペンシルバニアで行われたということ。
今からちょうど10年前、当時大統領候補だったバラク・オバマが鍵を握るペンシルバニア州でのプライベートな集会でこう漏らした。「ここの住民は(民主党に)敵意に満ちている。」「まあペンシルバニアの田舎者が銃や宗教にしがみつき、自分と違った人間を毛嫌いし、自分達のフラストレーションの捌け口にアンチ移民、アンチ経済交流の傾向に走る。」

この話がリークされたときオバマは大きな非難を浴びた。しかし、今にしてみるとドナルド・トランプを大統領にした国民―今回のニューファンドランドの教会に象徴される―の傾向をバラク・オバマはピンポイントで非難していた訳だ。

フロリダ、ポートランドの高校での乱射事件から間もない時期にAR-15を祝福する世界平和統一聖殿の式典を見た者は、誰もがオバマの持った感想を容易に捨て去ることができないかもしれない。また大半の人々にとってこの教会の信仰が極端であるように見えるかもしれないが、人が思うほどには極端ではないのだ。

ニューヨーク市マディソン・スクエア・ガーデンでの集団結婚式で有名な統一教会の創設者文鮮明氏の末息子であるRev.ショーン・ムーンに妻のヨナ・イ・ムーンが付き添い、彼が金のアサルトライフルを掲げて、合同結婚式が始まった。

教会の内装は質素で、白い壁とベージュのカーペットが敷き詰められていた。ただ金のライフル以外に、通常みられない光景がもう一つ、それは男女、子供の全員が王冠を被っていたことだ。
また、教会の外装も変わったところは一つもなかった。近隣の人びとが毎日前を通っても、ことさら気になるようなところもない。

Rev.ムーンは顔を上げて数名の新郎新婦の目を見て、会衆に説教をした。声を荒げることもなく、会話するような口調で穏やかにしかし明瞭に語った。
一方、教会員たちは感情を顔に出さずに沈黙を保ち、必要に応じて、聖婚の誓いなどのときだけ発話した。そうして会衆はそれに応じて、「イェ―」と答えた。

式典の最後が近づくと、Rev.ムーンは参加者にライブ中継しているカメラに手を振りお辞儀をするよう促した。

「新しいカップルは王冠と鉄のつえをもつ王族、王、王妃になる」とRev.ムーンは宣言した。「鉄のつえ」というのは、聖書中の黙示録2章26-27節にみられる聖句で、この教会ではAR-15などの銃を表すとしている。

外部の人間が見ると、この教会は「銃マニアのカルト」―狂った、武装した気違い集団―に見えるかもしれない。そしてメディアはまさに、異様な集団―そう描いていた。

しかし彼らの信念がNRA(全米ライフル協会)の会員の信念とどれほど違いがあるというのか。

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NRAの副会長のウェイン・ラピエは、同じ週にCPACのステージに立っていた。そこで銃で武装する権利は人間に与えられたものではなく、神からすべてのアメリカ人の生来の権利として与えられたものだ」と有識者たちの前で演説していた。

同じスピーチの中で、副会長は「悪い奴が銃を振り回すことを辞めさせる最良の方法は善良な人々が銃を持つことだ」とも述べた。この考えは何も新しいものではない。NRAが一貫して主張してきた内容だ。

ピュー研究所によると、世界平和統一聖殿の教会員の考え方は、アメリカの共和党員のほとんどの考えと一致するという。

2017年4月には、銃所持者の74パーセントが、銃所持が個人の自由と関連付けて考えていたし、64パーセントが自衛のためのものとして銃を捉えていた。

教会も彼らと確かに同調する。ショーン・ムーン(文亨進)はAR-15は神から与えられた道具であり、「妻や家族を暴行、略奪するものから守るためのもの」だといっている。

これは彼の父のオリジナルとわずかに異なる。というのもRev.サン・ミョン・ムーンは、自衛の必要は説いたが、鉄のつえがAR-15だとは明言しなかったからだ。 教会では格闘技のトレーニングやナイフによる格闘、そして子供のための銃の訓練にも力を入れて、それらを平和警察、平和軍と呼ぶ。

教会はこの教えを海外にまで広めていくことが願いだ。すなわち世界のすべての国が銃所持の権利を獲得することがそれで、その目的は、「独裁政府」と彼らが呼ぶものから人々を解放することだ。

「独裁政府は現代のサタンの王国だ」「サタン王国は簡単には倒れない。戦いは避けられない。」と世界平和統一聖殿の総務、グレッグ・ノルはわれわれに語った。

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この思想はGOP(米国銃所有者協会)とNRA(全米ライフル協会)に深く浸透している考え方であり姿勢に他ならない。

NRAのラピエ副会長は、フロリダの高校銃撃事件の後、より厳しい銃規制を求める声を発するものたちを、「自由を嫌う『ヨーロピアン・スタイル』社会主義者」だと呼ぶ。このレッテルはオバマが大統領時代につけられたものだ。

NRA指導者は、銃規制活動家は悲劇的事件を利用する機会主義者(オポチュニスト)で人々から銃を取り上げて、人の権利を抑圧して「NRAを憎み、修正第2条を憎み、個人の自由を憎んでいる」と語る。

オバマ政権時代に、法を守る善良な国民から銃を取り上げ武装解除しようとしたことが結果的に銃の売り上げが飛躍的に伸びた原因だと銃所持権を擁護するものは言う。
トランプが大統領に当選してから逆に銃の売り上げが落ちた。分析によるとこれは銃所持者が極端な銃規制政府が消えたことの安心感によるものとみられている。

翻訳:管理人

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