2016年4月17日「天国の種をまく人」【英語説教日本語訳】その1

Kingdom Sower   April 17th  2016   Rev. Hyung Jin Moon on Vimeo.png
今日はマタイ13章から始めましょう。聖書をお持ちの方はご覧下さい。
ところで2週間前には同じ章で「麦と毒麦」について見ました。今日見るのはマタイ13章の中でも最も有名な箇所です。

マタイ13章
13:1その日、イエスは家を出て、海辺にすわっておられた。 13:2ところが、大勢の群衆がみもとに集まったので、イエスは舟に乗ってすわられ、群衆はみな岸に立っていた。 13:3イエスは譬で多くの事を語り、こう言われた、「見よ、種まきが種をまきに出て行った。 13:4まいているうちに、道ばたに落ちた種があった。すると、鳥がきて食べてしまった。 13:5ほかの種は土の薄い石地に落ちた。そこは土が深くないので、すぐ芽を出したが、 13:6日が上ると焼けて、根がないために枯れてしまった。 13:7ほかの種はいばらの地に落ちた。すると、いばらが伸びて、ふさいでしまった。 13:8ほかの種は良い地に落ちて実を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。 13:9耳のある者は聞くがよい」。
13:10それから、弟子たちがイエスに近寄ってきて言った、「なぜ、彼らに譬でお話しになるのですか」。 13:11そこでイエスは答えて言われた、「あなたがたには、天国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていない。 13:12おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。 13:13だから、彼らには譬で語るのである。それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。

この最後の12節を見て下さい。この部分は非常に不思議な聖句です。11節から見てみましょう。

13:11そこでイエスは答えて言われた、「あなたがたには、天国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていない。 13:12おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。

謎めいた聖句だとは思いませんか。その意味が分からなくとも何となく実感することはできます。この部分についてはキリスト教世界では多くの注釈、解説がありますが、一度、自由社会、天一国憲法の観点から見て下さい。天一国憲法の中で神の王国の謎について詳細に描かれています。

天一国憲法の観点から見る時「おおよそ、持っている人は与えられて」の「持っている」とは何を持っているのでしょうか。それは天一国憲法の知識だといえます。

そして持っている人は「いよいよ豊かになる」とあります。神の国について知り、その祝福を受けそこで暮らす人々は、自分達がこの世で最も自由な国を造り出そうとしていることを自覚しています。人々、仲間と協力して作る、より自由な結社、より自由な交易が確保される大きな自由と機会のある社会。これは現実に人々が生きて生活する世界です。
地上天国は現実に人々が生活する場所だというのです。決して天使の舞うディズニーランドのような夢の世界ではありません。

2週間前に「麦と毒麦のたとえ」で見たように、王国には「毒麦」も存在するのです。イエス様が語っているような問題を含む雑草もそこに生えるということです。そこに天使が登場して麦と毒麦を分けて毒麦の方を火に投げ入れましたね。

そこでエンジェル(天使)の語源であるアンゲロス(άγγελος)という言葉について学びました。神聖な天界の天使の意味とは別に、体を持つ天使を意味していると言いました。

聖書の記述に、天国に行くと「天使のようになる」とあります。天使は力を持つとともに天国では仕える者です。「平和警察」「平和軍」を想起して下さい。それはすべての市民・国民が為に生きる精神の発露として隣人を守る役割を「平和軍」「平和警察」を通して果たすということです。そこには連邦警察も連邦軍も存在しないのです。

歴史的にも中央権力として存在する「武力」こそ最も危険な存在であるということを我々はよく知っています。独裁者がそれを掌握することはいともたやすいというのです。この天使長的サタン的パターンが人類堕落歴史の中で何度も何度も繰り返されるのをいやというほど見てきたのです。

アダムに与えられたものは王国であり、アダムはそこで王になるべきでした。そして全地を統治するはずだったのです。アダムとエバが主権者です。しかし王国は堕落し、取り上げられ、その結果ルーシェルが王国を盗み取りました。この世の王子、この世の王になったのです。

サタンはイエス様を何と言って誘惑しましたか。お金や権力で誘惑したのではありません。この世の王国をもって誘惑したのです。自分にひれ伏すならこの世の王国を与えようと言って誘惑しました。試練から戻ったイエス様は繰り返し、繰り返し神の国の福音を宣べ伝えました。

12節の「持っている人は与えられて、いよいよ豊かになる」の意味はなんでしょう。王国とその憲法を持っている人は自由の意味を知り、自由な取引と自由なコミュニティづくり、そのネットワーク形成を通してすべてにおいて良好な結果を得ることができます。実体の天国がまだ現実になっていないとしても霊的には天国圏に入っているのです。
誠実な仕事相手を求め、双方が得をするような解決策を求めることで豊かになることが可能です。

一方、「持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」の意味は何か。神の国の神秘を悟らない人、その憲法の知識に欠ける人、神の国がどのように建てられるのか分からない人々は、社会主義や共産主義といった一方に偏った考え、「妬み」を促進する思想に捉われる。この者はあなたよりも多く持っている、恵まれている、それは悪であり、自分達に権力を与えてくれるなら奴らから奪い取り上げてあなたに分け与えよう、などとささやきます。その言葉に乗ってしまうと政府の奴隷になるのです。

その結果持っているものまで取り上げられてしまいます。それは自由を売った代償です。社会主義、共産主義などを採用すれば、皆さん自身の胸の内で「嗚呼、自分は犠牲者だ」「権力を使って他の人の財を奪い取らせよう」などと考えるようになるでしょう。まるで悪魔です。ですから世界の社会主義、共産主義国を見て下さい。結局、国民は持っているものまで取り上げられてしまいます。その約束は偽りです。すべての国民は平等であるべきだ、世界のプロレタリアートよ立ち上がって大企業、資本家を排除せよ、資本と権力の集中がなされればそのあと自然に分散されるというマルクスの甘い言葉はけっして実現などしません。その中央権力による支配は強まることはあっても緩むことなどないのです。

天一国の体制と社会主義、共産主義、寡頭政治などの中央支配との違いが際立ちます。天一国を所有するものはますます豊かになる、これです。一方、天一国を持たざる者、社会主義、共産主義、寡頭政治などの中央支配体制では最後には持っているものまで取り上げられてしまうのです。まさに共産主義国の実態だというのです。

私はお父様の命で共産国家を何度か訪れたことがあります。この目で見ました。隣町に行くのでさえ地元の役人に届けを出さなければならないのです。別の通りに車を自由に進めることすらできません。独裁国家のなれの果てです。

このような観点で聖句を見る時、その意味を明確に知ることができます。

マタイ13章
13:18そこで、種まきの譬を聞きなさい。 13:19だれでも御国の言を聞いて悟らないならば、悪い者がきて、その人の心にまかれたものを奪いとって行く。道ばたにまかれたものというのは、そういう人のことである。 13:20石地にまかれたものというのは、御言を聞くと、すぐに喜んで受ける人のことである。 13:21その中に根がないので、しばらく続くだけであって、御言のために困難や迫害が起ってくると、すぐつまずいてしまう。 13:22また、いばらの中にまかれたものとは、御言を聞くが、世の心づかいと富の惑わしとが御言をふさぐので、実を結ばなくなる人のことである。 13:23また、良い地にまかれたものとは、御言を聞いて悟る人のことであって、そういう人が実を結び、百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなるのである」。

これも謎めいたみ言です。通常は信仰観から解釈します。もちろんそういう見方もできます。しかしこれも王国の観点からみて下さい。イエス様は天国理想を知る方でした。エデンの園、神の王国をもう一度地上に取り戻そうと、弟子たちに毎日祈りなさいと命じられました。

天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖〔せい〕とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり
地にも行われますように。
・・・

明らかにイエス様は天国とはどういうものであるかご存知でした。しかし当時の人々はローマ帝政の下で暮らしていました。生まれてこの方ローマによる支配のもとで生きてきたのでイエス様のいう王国を理解することができなかったのです。あたかも共産国家で生まれ育った人々に天一国憲法の意味、自由社会を講義するようなものです。一体どうしてそういう社会が可能であるのか分からないのです。
 
 
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